第7話 ロケットペン



彼女の視線に気付いている?

それが とめどなく

私に向かってきていた

怖いから何度も逃げた

それでも 真っ黒な姿が

毎夜、追いかけてくる



ねぇ 知っていた?

貴方への気持ちが強い彼女の心は

嫉妬の塊で噴火中なのよ



私と貴方は知らない人よね

その辺で偶然出会った

友達でも仲間でもない

それなのに必要以上の

距離を保つことは不思議



ねぇ もういいでしょ?

私も貴方も解放されてゆくのよ

それが運命の出来事だから



私は私の尊厳を守るわ

私たちは いつだって

近くて遠い場所にいるのよ

それぞれの道に

時々、影を知りながらね











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