第6話 Last wind




加熱した水の中

腕の中の記憶かき消して

ゆらり響く いとおしさ


憤りのメッセージ

読み取る暗号は薄れた

なにかを感じていた

すべて夢の中の出来事


見過ごした雲の陰り

星読みの主人公たち

今夜の天使は誰の元へ


帰り道は近い

足元に鍵穴があるから




巻き戻したテープ

不規則なリズムが語らう

ひゅるり ひと吹きのためらい


忘れゆく言葉の音色

さよならの花束

予感から現実までのタイムラグ

すべて委ねられている


振り返ることなく

あの星座まで到達する

夜空の星を掌にのせて


次の道は近い

足元に鍵穴があるから










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