第2話 鉄塔の地下牢
こわくて
こわくて
揺れている心の声は
私のものじゃない
誰かの
不確かなノイズを
払いのける
いつものカフェで
時間の経過を見計らう
ひとりでに
他者を感じて
味のない言葉を紡ぐなら
地下牢にいることと同じ
月を見ながら
ひかりを嫌う
星を眺めて
つよさを憎む
夜空は
そんな誰かの心の気持ちを
吸い取るだろうか
私は知らないけれど
暗闇のなかで
声がかすれてゆく気持ちは
少しだけ わかる
貴方の
強気は
つよさじゃない
貴方の
心の傷は
あなた自身が
癒さないと
誰も触れることはできない
貴方の
心の奥にある
人への優しさは
痛みにあえぐ人々の
希望になるだろう
貴方の
直感
言葉
リアリティは
あなたの姿そのものを
人々の脳裏に
映し出す
私は今日も
いらぬノイズを
払いのける
それでも
その中にある
表現者の
「本当」
だけを
見ている
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