これからは人肉時代
あヤッピ——
人肉時代
30世紀をこえたあたりのことである。
人々は過去から何も学ばなかったのか、新たな戦争か始まった。
地球温暖化、水不足、飢餓などで苦しんだ人々の限界の戦いだった。
もう、どこに行こうが食料はない。
人々は枯れた木々に齧り付き、廃材となった金属に齧り付いた。
栄養の行き届かない、ほとんど思考出来ない頭で、人々はある結論にたどり着いた。
倫理的に間違っていることはわかっている。でも、そうすれば飢えを凌げる。
ついにある一人が言った。
掠れた声だったが、大勢の人々の耳に届いた。
「食料ならたくさんあるではないか!そこにも、ここにも、あそこにもそこにもそこにも!そこのお前も!あるであろう!たくさんの肉が!」
「そうだ!ニンゲンだ!」
「飢えている?ならばニンゲンを食べれば良いでは無いか!そこら中に溢れかえっているであろう!」
「これからは人肉時代だぁぁぁぁぁぁああ!!」
これが、時代の幕開けであった。
そこから時は更に5世紀ほど進む。
人々がニンゲンを食べたことにより、人口が大幅に減少した。人口の減少により、少ない食料は人々の手に行き渡った。
戦争は終わりに向かい、人々は安寧を取り戻した。
しかし、人々はニンゲンの味を忘れられなかった。
法律でも取り締まってはいるが、加工されたニンゲン、『人肉』が多く出回っており、ほとんど無法地帯に近い。
疑心暗鬼になった人々はやがて、人肉用のニンゲンを養殖し始めた。
美味しいニンゲンになるよう、遺伝子を改良した。
たくさんの人種を作り上げた。
これは、改良に改良を繰り返された一匹のニンゲンの物語である。
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