2024/11/27 パーティーの明暗
退勤後、ホテルで開催された職場のパーティーに行ってきた。インスタ映えする明るい一瞬、一瞬。キラキラきらめく暖色のシャンデリア。弾けるような歓声と笑い声と拍手。ずらりと並んだ高級料理とビール。明るい人生と、明るい人生と、明るい人生と……その群れ。会場にたたずんで、其処に所属しながら、私は自分について疎外感だとおもった。暗い人生しか持っていない。今、此処に、所属している最中なのに。ねえ、私はパーティーにふさわしいような正しい笑顔を創作できていますか? 早々に――できれば数ヶ月以内に、自主的な孤独死を迎えたいと願っている人間の顔の、それだとは誰にもバレていませんか?
パーティーとは、五感で享受する幸福の上澄みのことをいう。明るそうな人生たちは明るそうな見ためになるための努力の結果だ。明るさも暗さも人類である限り特別ではない。彼らだけじゃないし私だけでもないのだ。なのに、一員にはなりきれていないと私が私を評価しているということそれ自体が、実状がどうなのかという客観的事実よりも、私本人にとって自己嫌悪だった。
こういうときですら、私はこうなのか。
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