弱小校サバイバル

ESMA

サバイバルJK参る!(1/2)

いつからこうなったのか。

あの日は確か学校に行って、少し射撃訓練をした後何気なく外を見たらあいつらがいたんだよな。

スカートにブレザー、戦闘帽にゲートルという服装の女子高生が、シャッターのある体育倉庫に入る。

「ふう、やっぱりここが落ち着く」

そこは、埃ぽい体育館倉庫ではなく少し綺麗なった部屋になっていた。

「お母さん元気かな」

そしてどこからか持ってきたホワイトボードに目線を移す。

そこには複数の写真が貼ってあった。

見るに、黒く艶やかで長い髪を持つ美人な女性と、この子とのツーショットだ。

「ああもうこんな時間か、今日も頑張るぞ」

そしてドアから外に出る。

「っ.........眩しい.......」

眼を細めて校庭に向かった。

「諸君昨日はよく眠れたかな?今日は校庭に作ったプレハブの制圧訓練と個人で体力作りだ」

自前のホーワカービンのストックには掠れた字で『008647』と書いてあった。

「弾は各自で用意してあるはずだ、足りない者がいれば最低限支給する」

そうして体育倉庫を整理していた時に見つけたマグポーチからマガジンを取り出して薬室に弾を叩き込む。

「並べ、これからみっちり教えてやる」

右端から順番にやっていくようだ。

「それじゃあ始めろ」

扉を勢いよく開けて中に突入した途端。

発砲音が3発。

「痛たた.........」

側にあった、マンターゲットの拳銃からゴム弾が発射され、下腹部に命中し脱落。

「ひっ.........」

「今見た通りだ、ヘマすればああなる、いくら完璧な奇襲をしても慢心はするな」

次の子がおっかなびっくり入り口にしゃがむ。

「始め」

入り口を開けて低い姿勢で飛び込む。

頭をゴム弾が掠めた。

「よし!!」

ターゲットに向けてソーコムを2発発砲した。

ターゲットが倒れたことを確認すると、狭い廊下を駆け抜けます。

「はっ!!」

奥から連続してゴム弾が飛んでくる。

「うう.........」

身体中に当たり脱落。

「ほらこの通りだ、初めはよかったな」

その後も階段でやられたり、十字砲火だったりと、どんどんと脱落していく。

「あわわ、私の番........」

いよいよシャルロッテの番になった。

「始め!」

扉を開けて飛び込み、即座に射撃して奥に進む。

「ここまでいいいいいたたたた」

太ももが撃たれた。

「それまでだ、まあ初めてにしては上出来だ」

解散の号令と共に、訓練場に行こうと思った時。

「敵襲だ!!敵襲!!」

見張りが叫ぶ。

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