第83話

ユキからの連絡が入ると、実は真っ先に見たくなるし、返事もしたくなる。

ただ、一応私とて仕事をしているし、それを優先すべき時もある。


そういう時にユキを優先するのは、ユキに対して却って失礼だというのが、私のルールだ。


そこでユキに気持ちが流れてしまうと、惰性となりユキに依存しかねないからだ。


毎日が、小さな自分の欲との戦いだ。

本当に小さな気持ちの葛藤だが、こういうことを積み重ねていくべきだ。


普通のまともな人間からすれば、バカじゃないのか?と思うような事だ。

だが、私はそういうところから、きちんと始めなければならないと思う。

それが相手に対する精一杯の敬意だと思うからだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る