第51話
言ったら、やりたい。
宣言しないのは、迷っているからだ。
自分を守るために沈黙をつかうな。
とか、偉そうなことをいう私は、失言大魔王だ。
表の私は、しがないサラリーマンで万年平社員だ。
それはそれでいいと思う。
結構自由だから。
ただ、給料がなぁ。
私の会社は女性が多い。
正直、肩身が狭い。
傲慢な私は、それでも、大人しくて会話に参加できない子に、ちょっかいを出す。
なぜなら、私が「構ってちゃん」だからだ。
そうすると、別の明るい子が「ささ、お客様、お席にお戻りください」と脅す。
要するに「とっとと働け!」という脅しだ。
いや、分かってますよ。
あのおとなしい子が、目で「ヤカマシイ!」と言ってたことくらい。
いいかね?
私は、その子のためじゃなく、私が構って欲しいから、ちょっかいだしたの。
「はいはいわかりました、お客様」
「どうぞ、お席にお座りください」
そう、脅す。
遠目で、その大人しい子も、少しバカにして笑っている。
何だ、私の一人負けではないか・・・
ユキにであうことが出来た後の出来事だ。
自制!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます