第51話

言ったら、やりたい。

宣言しないのは、迷っているからだ。

自分を守るために沈黙をつかうな。


とか、偉そうなことをいう私は、失言大魔王だ。

表の私は、しがないサラリーマンで万年平社員だ。


それはそれでいいと思う。

結構自由だから。

ただ、給料がなぁ。


私の会社は女性が多い。

正直、肩身が狭い。


傲慢な私は、それでも、大人しくて会話に参加できない子に、ちょっかいを出す。

なぜなら、私が「構ってちゃん」だからだ。


そうすると、別の明るい子が「ささ、お客様、お席にお戻りください」と脅す。


要するに「とっとと働け!」という脅しだ。


いや、分かってますよ。

あのおとなしい子が、目で「ヤカマシイ!」と言ってたことくらい。


いいかね?

私は、その子のためじゃなく、私が構って欲しいから、ちょっかいだしたの。


「はいはいわかりました、お客様」

「どうぞ、お席にお座りください」


そう、脅す。


遠目で、その大人しい子も、少しバカにして笑っている。


何だ、私の一人負けではないか・・・


ユキにであうことが出来た後の出来事だ。





自制!!!!

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