第40話「綾乃様ってば、はしゃぎ過ぎですよ」
姫祭の2日目。
今日は成美さんのいる吹奏楽部のコンサートが行われる日であり・・・
綾乃様と一緒に姫祭を回る事になっている日だ。
「左子、昨日はちゃんと眠れた?」
「こくり」
それはよかった、なんだかんだ言って昨日は休みなく肉を焼き続けていたからね。
私は私で立ちっぱだったけど、疲れた分いつもよりよく眠れたというか・・・なんとか今日に疲れを残さずに済んだみたいだ。
「姉さん・・・お腹は・・・大丈夫?」
「うん、平気平気、普通に食欲もあるし」
割と無茶な事をしてた割に、私の胃腸は特に問題なく健康そのもの。
左子と同じ遺伝子だもの、きっと丈夫に出来ているんだろう。
むしろ前よりもたくさん食べれそうなくらいで・・・あ、ちょっと気をつけた方がいいかも。
「「綾乃様、おはようございます」」
「・・・おはよう」
スッキリ目覚めて気分爽快の私と違って、今朝の綾乃様は少しぼうっとした顔をしていた。
それにちょっと目が赤いような・・・まさか綾乃様が病気に?!
本人は簡単な出し物って言ってたけど、昨日はトラックで何かを搬入してたし・・・実は隠れて無理をしてたんじゃ・・・
「綾乃様、ひょっとしてお疲れですか?具合が悪いようでしたら今日は・・・」
「大丈夫よ!疲れてなんかいないわ・・・ただちょっと・・・」
「ちょっと?」
「今日が楽しみで・・・寝付けなかったというか・・・ちょっとよ、ちょっとだけ」
なんだ、そういうことか。
綾乃様ったら昨日は全然平気そうに見えたけど、内心では興奮してて寝不足になってたのか。
たしかに姫祭はそこらの文化祭よりも大きなイベントだものね。
「本当に大丈夫ですか?なんか顔色が赤いような・・・熱計りますか?」
「大丈夫よ、大丈夫だから!」
「ふふっ、冗談ですよ」
「もう、右子のいじわる・・・」
おでこの熱を看ようと手を伸ばすと、綾乃様は私の手から逃れるように左子の後ろへ回り込んだ。
おや意外と素早い・・・でもこれだけ俊敏に動けるって事は体調に問題はなさそう。
「今日は一緒に回れるのよね、最初はどこに行こうかしら」
「そうですね・・・」
顎に手を当てて考え込むポーズを少々。
あくまでもポーズだ・・・実は今日のプランはしっかり考えてある。
偵察と称してあちこち見て回ったからね、めぼしい出し物はチェック済みなのだよ。
「まずは文化部棟に行きませんか?」
「文化部の出し物を見に行くのね」
「姫祭も文化祭の一種ですし、ちょっと気になっているものもありまして・・・」
「そうなの?私はそれで構わないけど左子は?」
「ん・・・一緒なら、どこでも・・・」
というわけで私達は朝一番に文化部棟へ。
お目当てのものは結構人気のあるやつなので、混み出す前に行きたかったのだ。
「綾乃様、ごきげんよう」
「ごきげんよう」
途中ですれ違う生徒達が、綾乃様の姿を見て挨拶してくる・・・その中には上級生らしき人の姿もあったけれど、綾乃様は恙なく挨拶を返していく。
凛々しくも堂々としたその姿はちょっと誇らしい・・・でも人見知りは相変わらずのようで、声を掛けられた時に一瞬固まるんだよね。
私達と一緒にいない時の、自分のクラスでの綾乃様は上手くやれているのか、少しだけ心配だ。
その後も何人かの生徒達に捕まりながらも、目的の文化部棟へたどり着く事が出来た。
入場前のこの時間に歩き回っているのは基本的にうちの生徒だけ・・・一般のお客さんが来るよりも早くいけるのは学園生徒の特権だ。
「この文化部棟に来るのも久しぶりね」
「ええ、まだ一月も経っていないのに、ずいぶん長く来ていないような気がします」
「そうね・・・こうして見るとなんだか別の建物のような印象を感じるわ」
ここ最近は姫祭の準備で忙しくしていたからね。
それは綾乃様や葵ちゃんも似たようなものだろう・・・きっと礼司さまも。
あの時見た和装の礼司さまは何だったんだろう。
あんなに目立つ服装だもの、噂になっていてもおかしくないのに、私の周りではそういう話は聞こえてこなかった。
私の見間違えだったのかな・・・ひょっとして今頃部室で紅茶を煎れていたりなんて・・・あるわけないか。
今回私達が足を運んだのは1階にある洋裁部。
入り口付近に立てられた看板に描かれたお姫様のようなイラストが目印だ。
この洋裁部が何をやっているのかと言うと・・・
「衣装の貸し出し?」
「はい、しかも今年のテーマは姫ヶ藤の姫なんですよ」
そう、プリンセスコレクションと題されたこの出し物は、歴代の姫が着たドレス・・・を部員が再現した衣装をレンタルさせて貰えるのだ。
看板のイラストも先代とされる6年前のMonumental Princessをモデルにして描かれたものらしい。
「まぁ、綾乃さまよ」
「みんな、綾乃さまがいらっしゃったわ」
訪れた私達・・・というか綾乃様の姿を見るなり、部員たちが慌ただしく動き出した。
吹奏楽部の件といい、やっぱり綾乃様はかなりの注目を集めているんだろう・・・その気持ちもよくわかる。
「ごきげんよう綾乃さま、どの衣装がお気に召しましたか?」
「いえ・・・その・・・あの・・・」
「やはり先代の藤色胡蝶でしょうか、断トツの一番人気なんですよ」
部長さんだろうか、なんか食い気味に綾乃様に話しかけてきた。
もう、綾乃様は人見知りなんだからね。
あんな風にいきなり距離を詰められては綾乃様が怯えてしまう。
「あの、私達はまだ来たばかりなんで!」
「それは申し訳ありません、どうぞごゆっくりご覧になってくださいね」
鼻息の荒い部長さんを押し退けるように、綾乃様の手を引いて部室の中へ。
部室の壁際には等間隔で色とりどりのドレスが展示されていた、特に目を惹くのは姫ヶ藤の制服に似た配色の・・・おそらくあれが先ほど部長さんが言っていた藤色胡蝶なんだろう。
なるほど、背中から広がる大きなレースのリボンが蝶の羽根を思わせる。
「いきなり話しかけられて驚いてしまったわ・・・右子、ありがとう」
「いえいえ、これも私達の役割みたいなものですから・・・さ、ドレスを見ていきましょう」
部員による複製品と言っても展示されている衣装は特に力を入れたものらしく、充分売り物として通用するレベルのクオリティだ。
きっと本物はさぞかし煌びやかなんだろうね。
「葵さんが幼い頃に見たというのはこれかしら?」
「もう一つ前のかも知れませんね、こっちの白い・・・バージンロードですって」
藤色胡蝶の隣に展示された真っ白なドレス。
たしかに、姫と言うよりも結婚式の新婦さん・・・ウェディングドレスのように見える。
姫ヶ藤の姫なんて言われてる割には藤色って感じのドレスは少なく、色は様々。
かと思えば、こっそりとピンポイントで刺繍に使われていたりする・・・こういう所が上品さを演出するんだろうか。
「い、いかがでしたか?」
一通り見終わったあたりで、先ほどの部長さんが再び話しかけてきた。
でもさっきのような押しの強さはなく、恐る恐るといった感じで・・・さっきはちょっと強く言い過ぎたかも知れない。
「お気に召した衣装があれば良いのですが」
「ええと・・・やっぱりあの藤色胡蝶・・・かしら」
「はい、やはりあれが一番お似合いかと思います!すぐにご用意をいたします!」
「え・・・」
迷いながらも綾乃様が答えると、部長さんはパッと表情を変え・・・
「みんな、綾乃様にこの展示品を」
「「はい」」
「あ、あの・・・何を・・・」
部長さんの号令で一斉に動き出す部員たち。
展示されていた藤色胡蝶に群がると、パーツ毎に分解していく・・・ああ、こういう構造なんだ、へぇ~。
裁縫とかには詳しくないけれど、こういうのを見るのはちょっと楽しい。
その一方で、状況が飲み込めないでいる綾乃様はおたおたするばかり。
助けを求めるような目でこっちを見てくるけれど、残念ながら今度は助けてあげられそうにない。
なぜなら、それがここに来た目的だから。
「綾乃様、お忘れですか?ここは衣装のレンタルをしてくれる場所なんですよ」
「え、でも私は別にそんなつもりは・・・」
「でもせっかくですし、着てみましょうよ」
綾乃様には姫の姿でこの姫祭を過ごして貰う。
それこそが、どこで遭遇出来るかわからないイケメン攻略対象達にアピールする為の作戦なのだ。
あんまり乗り気じゃないところ申し訳ないけれど、嫌が応にでも着て貰いますよ。
「でも、あの展示品を着せて貰うなんて・・・」
それはまぁ・・・たしかに。
ハンガーにかけられているレンタル用の衣装は多少雑に扱っても良いように、デザインが簡略化しているのが素人目でもはっきりと見て取れる。
それらと比べて展示品はあきらかに繊細な作り・・・レンタル用には出来ていないはずだ。
「他ならぬ綾乃様ですもの、着て戴けるだけでうちの宣伝になりますし、とてもよくお似合いになると思います」
なるほど、注目されている人物に着てもらう、というのは宣伝効果がありそうだ。
何より着るのが綾乃様だもんね。
「きっと、すごく似合うんだろうなぁ・・・」
「そ、そうかしら?」
あ、つい思ってた事が口に・・・
でも綾乃様の反応はまんざらでもなさそうな。
「絶対に似合いますって、左子だってそう思うよね?」
「ん・・・綾乃様によく似合う・・・と思う」
「着てみるだけなら・・・いいかな」
お、その気になってくれた。
さぁ部員さん達、今のうちに・・・今のうちに着せちゃってください。
「では綾乃様、こちらへ」
「ほら綾乃様、あまり部員の皆さんを待たせては悪いですよ」
「・・・もう、仕方ないわね」
綾乃様の背中を押すようにして着替えスペースに押し込むと、準備万端整った部員たちが群がるように着替えに取りかかる。
「では綾乃様、失礼します・・・まぁ綺麗なお肌」
「本当・・・白くてすべすべで羨ましいわ」
あれよあれよという間に、綾乃様の着ていた制服が脱がされ、備え付けられた籠に入れられていく。
今日が2日目だからか、部員たちの動きにも無駄がなくスピーディーだ。
く・・・綾乃様の従者としてちょっと負けた気分が・・・いやいや私達だってこれくらい・・・
サイズ的にも問題はなかったようで、あっという間にお着替えが完了した。
「はい完成です、どうぞご自由にお歩きになってください」
「右子、左子・・・どうかしら?」
「お、おうふふふっ!・・・」
『お美しいです綾乃様』・・・用意していたその言葉を詰まらせてしまった。
綾乃様のドレス姿には見慣れているつもりだったけど・・・けど。
完成・・・たしかに完成された美しさがそこにあった。
レプリカとはいえ、超一流のデザイナーが手掛けたであろうその繊細なデザイン。
それを綾乃様は完全に着こなしてる・・・まるで最初から綾乃様のために作られたのではなかろうか。
さながら大輪に咲き誇る白銀の花とそこに舞い降りた一羽の蝶、そこへ流れる金色の髪は黄金に煌めく川のよう。
展示されていた時に目立っていた背中の羽根は着た状態で見ると少し控えめな印象を受ける・・・けれどそこがまた上品さを演出しているというか、着ている綾乃様本人の魅力を引き立てているというか・・・
「右子?ねぇ右子・・・大丈夫?」
「あ・・・ごめんなさい・・・ええと、その・・・」
その美しさを称える言葉はいくらでもあるんだけれど、いざ口から出そうとするとなんか相応しくないような、安っぽい感じがしてしまうようで言葉を出せない・・・これが美しさに言葉を失うってやつなのか。
「綾乃様・・・すごく・・・綺麗・・・」
口数の少ない左子のその言葉が、この場合は一番適切な気がした。
「うん、綺麗・・・綾乃様が綺麗すぎて見とれてました」
「もう、からかわないで・・・」
「いえいえ、本当に綺麗ですよ、これならきっと・・・」
「これなら?きっと?」
「あ・・・いえ、きっと来年は綾乃様がMonumental Princessに・・・ええ、綾乃様のプリンセス姿を一足先に見れた気分です!」
あぶな・・・つい本音が出てしまう所だった。
でも本当に今の綾乃様の姿ならイケメン達のハートを撃ちぬく事間違いなしだ。
こんな綺麗な綾乃様を見て惚れないわけがない、そんなやつは人間じゃないよ。
さぁ、繰り出しましょう姫祭へ・・・この綾乃様こそが主役だと皆に見せつけてやりましょう!
でもその前に隣の手芸部にも寄ってくださいね、そちらでは姫用のアクセサリーを借りることができま・・・?
・・・綾乃様?なんで私の肩を掴んでいるのかな?出口はそっちじゃないですよ?
「じゃあ次は右子の番よね」
「へ?」
「この子達にもドレスを・・・せっかくだから同じものをお願いします」
「展示品は各一点ずつしかありませんので、通常のレンタル用になりますが・・・」
「ええ、それで構わないわ」
「あ、綾乃様?!」
「2人もこのドレス、似合うと思うの・・・ね?」
ね?って・・・いや私達はメイド服で良いんですけど・・・ちょ・・・ま・・・
先程同様に部員の皆さんは手際よく私の服を・・・や、自分で脱げるって・・・あーれー。
「・・・」
「うん、2人ともよく似合っているわ」
「そ、そうですか・・・」
プリンセス姿の私と左子を前に、綾乃様は満面の笑みを浮かべている。
けどどうなんだろう・・・私は左子と顔を見合わせ互いの惨状を確認した。
うわ・・・なにこのコスプレ感・・・同じデザインでも着る人間が変わるだけでだいぶ印象が違う。
社交界から出て来たような綾乃様と違って、演劇部の人が衣装のまま出てきちゃったみたいな。
「ん・・・姉さん・・・似合ってる」
「そ、そう・・・」
「ふふっ・・・では今日一日お借りしますね」
「はい、どうぞそのドレスで姫祭をお楽しみくださいませ、皆さんお見送りを!」
え、今日一日この姿でいるの?
「あら、隣は手芸部のアクセサリーなのね・・・こちらも姫ヶ藤の姫がテーマなんですか?」
「はい、洋裁部と合わせてご利用いただく事で、歴代のMonumental Princessを再現出来るという共同企画なんですよ」
「ですって、見ていきましょう」
・・・
「アクセサリーは同じ物が3つあって良かったわね!」
「そ、そうですね・・・」
・・・なんだろう、綾乃様がすごく元気になってる。
着るのを渋ってたドレスも今は全く抵抗がないみたい・・・それはそれで良い事なんだけど、何か調子が狂うというか。
結局、手芸部ではドレスに合わせる形で、藤色胡蝶用のアクセサリーの一式を3セット購入。
ティアラと指輪とイヤリングなんだけど、綾乃様はますます魅力を増す一方で私達双子のコスプレ感は大幅アップ。
特にティアラは髪形がね・・・たぶんサイドテールにつける物じゃないよね。
「次はどこに行こうかしら」
「綾乃様、ちょっと待ってくださいよ」
私は着慣れないドレスのせいで動きにくいんだけど、綾乃様はまったく影響が無いようでずんずん先に進んでしまう。
くうぅ・・・これじゃうまく誘導出来ないじゃないか。
「ふふっ、歩きにくいのでしたらお手をどうぞ・・・はい」
そう言って紳士のような身振りで手を差し出してくる綾乃様はとても楽しそうで・・・
「・・・まぁいっか」
「?・・・どうしたの?」
「いえ、やっぱりお手を借りますね」
「はいどうぞ、右子姫」
差し出された綾乃様の右手を取る。
衣装の手袋越しだけれど、いつも通りの柔らかさ。
「・・・私も」
そう言って左子も綾乃様の左手を取った。
これもいつも通りのポジションだ。
・・・気を張っててもしょうがない、か。
ゲームの知識から予測した、イケメン達の来そうな場所を重点的に回るつもりだったけれど、綾乃様の楽しそうな顔を見ているとなんかどうでもよくなってくる・・・や、良くはないんだけれど。
「ほら2人とも喉が渇いてない?よく冷えた飲み物が売っているわ・・・ほら」
「きゃっ、つめたっ!」
そう言って綾乃様がペットボトルを私の頬に当ててきた・・・ペットボトル?
見ると縁日にあるような氷水の入った大型のクーラーボックスにペットボトル飲料を入れて売っている生徒が。
さっき私の頬を冷やしたのはそこの売り物から取り出したジュースのペットボトルらしい。
「もう、綾乃様ってば、はしゃぎ過ぎですよ・・・じゃあ私はファンタジックオレンジください」
たしかに飲み物は欲しかったし、ペットボトル飲料なら零れにくいのでドレスでも安心かな。
店番っぽい生徒に炭酸入りのオレンジジュースを注文すると、そっと横からジュースが差し出された。
「はい、150円になります」
「ええとじゃあ200円で・・・って綾乃様?」
ごく自然な流れで取り出した200円を、綾乃様はそのまま受け取った。
そして店番の生徒とお金のやり取りを・・・ええと、これは・・・
「綾乃様、いったい何を?」
「ここ、うちのクラスのお店なの・・・はい、50円のお返しになります」
「あ、はい・・・って、ええええ!!」
「だから簡単な出し物って言ったでしょう?左子は何にするの?」
「姉さんと・・・同じので」
「はい、150円になります」
まさか綾乃様のクラスがこんな出し物だったとは・・・しかもいきなり私達相手に売るなんて。
「ふふっ、驚いたでしょう?」
「そりゃあ驚きますよ、何も聞いてませんでしたもの」
そう言いながらさっそくジュースに口を付ける・・・炭酸の刺激が心地良い。
確かに、これなら綾乃様が1日自由に出来るわけだ。
きっと昨日見たトラックはこの大きなクーラーボックスと氷、あるいはジュースそのものの搬入かも知れない。
「学園内には自動販売機がないから、外部のお客様向けにこういうのはどうか?って意見があって・・・何カ所かに分かれてお店を置いているの、便利でしょう?」
「確かに・・・学園の敷地も広いし結構便利かも・・・」
綾乃様が1日予定空けるって聞いた時は少し心配してたけど、結構考えられた出し物だったんだな・・・さすが綾乃様だ。
「では後はお願いしますね、店番がんばってください」
「はい」
店番の生徒に別れを告げ、お店を後にする。
そろそろ一般の入場が始まる時間だ、この文化部棟なんかは真っ先に混みだすだろう。
長い1日はまだ始まったばかりだ。
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