第38話「メイド隊、出撃!」

「「おはようございます、綾乃様」」

「2人ともおはよう、今日は良い天気ね」


いつものように私達は綾乃様のお部屋で挨拶を交わす。

綾乃様は窓の方を見ながら、差し込んでくる日差しに目を細めた。

11月の空は雲1つなく、青色がどこまでも広がっていた。


「絶好の学園祭日よりですね」

「ええ、楽しみね」


そう、今日は姫祭の初日だ。

前世の公立校の文化祭も決して悪くはなかったが、姫ヶ藤学園ともなれば楽しくないわけがない。

はやる気持ちを抑えきれなかったのは左子も同じようで・・・私達はいつもより早く支度を済ませていた。


「何かあってもいけませんし、今日は早めに屋敷を出ましょう」

「右子ったら、そんなに慌てなくても姫祭は逃げないわ」

「で、でも・・・」

「たしかに、今日はお早めに発たれた方がよろしいかと存じます」


意外にも千場須さんが助け船を出してくれた。

なんでも今日は道路事情が違うとかで、いつもよりも時間がかかってしまうらしい。

さすがに渋滞に遭ったら大変なので、私達は慌てて車に乗り込む事に。


「ふふっ」

「綾乃様?」


車の中でも綾乃様の座席は中央で、私と左子がその両脇に座る形になる。

なので右側に座る私から車に乗るんだけれど、そこで不意に綾乃様が笑った。


「なんだか中学の頃を思い出して」

「??・・・中学の頃?」

「・・・メイド服」


ああそうか。


結局、私達双子はここのメイド服を着てメイド喫茶をやることになったのだ。

私達だけ他の子達とは違うデザインで浮くと思うんだけど、その方がリーダーがわかりやすいとかで・・・きっと『本物のメイドを見てみたい』ってのが本音なんだろうね。

なので今日はメイド服のままの登校だ・・・思えば中学時代もメイド服のまま車に乗り込んでいたっけ。


「クラスの皆は今頃どうしているかしら」

「きっと、それぞれの学校で文化祭をやっているんでしょうね」


・・・ゴミ子なんかは受験勉強でそれどころじゃないかもだけど。

いつもと違う道を通って、車は学園の裏手の方へ。

ここから正門の方へ回り込むのかと思いきや、職員用の駐車場へと入っていった。


「あれ・・・千場須さん?」

「姫祭の間はこちらが一般解放されていると伺っておりますので・・・よろしいですか

?」

「ええ、ここで構わないわ、ありがとう」


そうだったのか。

そう言われてみると駐車場は込み合っていて、職員のものではなさそうな車が何台も見かけられた。

中には大きなトラックの姿も・・・トラック?


「うちのクラスのトラックだわ、もう着いていたなんて・・・」

「え・・・」


そのトラックを見るなり、綾乃様が慌てて鞄の中を漁り始めた・・・それに今「うちのクラスの」って聞こえたような・・・


「ごめんなさい、ちょっと行ってくるわね」


鞄の中から発注書と書かれた紙を取り出すと、綾乃様は私を押しのけるように車外へ・・・


「二人は先に行っていて!」

「は、はい・・・」


そう言い残して綾乃様はトラックの人に話しかけ始めた。

たしか簡単なものって聞いていたはずだけど・・・いったいどんな出し物をするんだろう。

仕方がないので左子と一緒に校舎の方へ向かうと、トラックがもう1台、荷台部分には斎京運送のロゴが・・・ということはまさか・・・


「左子、右子、ちょうど良いところに来たな」

「流也さま?!このトラックは・・・」

「ああ、神戸から運ばせた肉だ・・・鮮度に拘っていたらギリギリになってしまってな」


そうですか・・・まぁ神戸牛は美味しいけど・・・

これじゃ綾乃様のクラスの事を言えないというか、ひょっとして姫ヶ藤じゃ当たり前の事なんじゃないかって気がしてくる。


「さっそく左子は仕込みを・・・右子はこの図を参考にセッティングを頼む」


そう言って手渡されたのはデザイン画というか図面というか・・・

机の上に氷を敷き詰めたトレー、その上に大きな霜降りの肉の塊が乗せられている絵だ。

美味しそうな高級肉を入り口付近に配置することで客の目を惹こうというのだろう。


「キング、肉の搬入終わりました!」


空の台車を引きながら現れたのは八朔くんだ。

調理担当を辞めた彼は今、雑用係として活動中らしい。


「よし、次は右子の指揮下に入ってセッティングを手伝え」

「はい!メイド長、よろしくお願いします!」

「う、うん・・・」


そのまま八朔くんを引き連れて教室へ向かう。

とは言え、冷蔵庫や鉄板を始めとした調理器具、客席は前日のうちにセッティング済みだ。

職員用の駐車場から校舎は程近く、普段は使われない裏口も今日は開いているので、私達の教室へはすぐにたどり着けた。


「「ごきげんようメイド長、2日間よろしくお願いします」」

「わわ・・・よ、よろしく」


教室に入った私達をメイド隊の挨拶が迎え撃つ・・・うちのクラスはもう全員揃っているようで・・・皆来るの早すぎない?

メイド隊は見た目を重視したフリルたっぷりのかわいらしいデザインのメイド服を着ているので、やっぱり私と左子のメイド服が浮いてる気がする・・・


「「左子先生、お願いします!」」

「ん・・・」


左子の方も変た・・・もとい、調理隊の出迎えを受けて配置についた。

左子の手元で包丁が鈍い光を放つ・・・付け合わせのたまねぎを切る作業だ。

次々とスライスされていくたまねぎの発する成分が目を刺激する・・・ちょっと離れてよう。


「現金の管理、お釣りの確認はもう済んでる?」

「はい」

「配布用のクーポン券は?」

「配布場所ごとに分けて段ボール箱に入れてあります」


やっぱり準備らしい準備は終わっている。

あとは流也さまに頼まれた肉を設置するだけだ。


「じゃあ八朔くんはテーブルを運んで、誰か氷の用意を・・・肉は冷蔵庫の中かな・・・うわでかっ」


肉の塊は思った以上に大きく、私の力では持ち上げるのもちょっときつそうだ。


「ごめん八朔くん、肉を運ぶの手伝って」


二人がかりで何とか肉を運んで氷の上に乗せる。

ドーンと置かれた肉は迫力満点、たしかにお客さんの目を惹くのは間違いないだろう。

でもこれだけで集客が期待出来るかどうかは・・・


「・・・姉さん、これ・・・」

「?」


気が付くと、たまねぎを切っていたはずの左子が何か板のようなものを差し出してきていた。

何か書いてある・・・大きさ的には肉につける値札?えっ、あの肉売るの?

いや、これは・・・



・・・・・・・・・



『えー、本日はすばらしい好天に恵まれ、生徒の皆さんも健やかにこの良き日を・・・』


姫祭開始のその前に、全校生徒は講堂に集められ、学園長のありがたーいお言葉を聞く事になる。

タイミングがタイミングなので制服である必要はないらしく、私達はメイド服を着たままだ。


『学園外からのお客様も多く来られます、決して学園の品位を損なう事なく・・・』


中にはお化け屋敷の類と思しきゾンビ姿の生徒も見られる・・・ここから見えるだけでもなかなか異様な光景だ。

もちろん普通に制服を着ている生徒もそれなりにいるんだけど、逆にそれが異常さを引き立ててる気もする。

果たして壇上に立つ学園長からはどんな風景が見えていることやら。


『残念ながら今年度も姫ヶ藤学園を象徴する姫、Monumental Princessに該当する生徒は現れませんでしたが、来年こそはという期待を強く感じております』


ここで生徒達の視線が綾乃様に集まる。

こんな中にあっても綾乃様の存在感は絶大だ。

有力候補として周囲の期待を背負う綾乃様、そして脳天気に来年こそと気合いを入れる葵ちゃん・・・この辺りはゲーム内イベントの通りだ。


もちろんその鍵を握る存在として、イケメン達の存在も注目を集めてる。

その中の筆頭格とも言える流也さまを擁するうちのクラスにも視線が集まってくるのを感じるよ。

『流也さまは有力候補の綾乃様を姫に相応しいと認めるのだろうか?』みたいな感じなんだろうね。

綾乃様にはこの姫祭でしっかり好感度を稼いでもらわねば。


流也さまだけじゃない。

礼司さま要さま透さまの好感度もなんとかしたいんだけど・・・

あの後、礼司さまとは連絡が付かないでいる。

あの和服姿を見る限りは茶道部の出し物の方にいるんだろうから、後で見に行かないと。


透さまも何をしでかすつもりなのか全く見えてこない。

要さまに至っては葵ちゃんと同じクラスときたものだ。


『来場されるすべてのお客様に、そして生徒の皆さんにとっても、すばらしい思い出となるように・・・以上を持ちまして第37回 藤園之彩姫祭の開会の挨拶とさせていただきます』


パチパチパチ・・・


無駄に長かった学園長の挨拶も終わり、生徒達は各々の持ち場へと帰って行く・・・

開場時間も間近に迫ってきているので皆早足だ。

なんか外の方も騒がしいような・・・ここからだとよく見えないけれど、開場待ちの来場者が結構多いのかも知れない。


「では右子さん、皆さんもがんばってくださいね」

「うん、成美さんもがんばって」


クラスの皆に一礼して成美さんが離れていく。

明日のコンサートに向けて吹奏楽部のリハーサルが今からあるらしい。


「あ、私もこの辺で・・・ごめんなさい」


そう言って抜けていくのは美咲さんだ。

今日は演劇部の公演があり、役を貰えていない彼女も裏方の作業があるらしい。

その分、明日は私の代理として働いてもらうんだけどね。


他にも文化部で役割がある生徒は各々の部へと向かう・・・この辺は元々織り込み済みだし、半数以上残っているので戦力的に不安はない。

不安があるとしたら、それは・・・


「よし、今日1日で目標額を稼ぐつもりでいくぞ・・・九谷要、奴の度肝を抜いてやろう」


執事スタイルで仁王立ちする斎京流也。

どんな服装をしようが変わる事なき王者の威圧感に仄かに不安を感じつつ、私達の姫祭は始まりを迎えたのだった。




「メイド隊、出撃!」

「「はい!」」


メイド長たる私の号令を受けて、小ぶりの段ボール箱を抱えたメイド達が教室から飛び出していく。

箱の中に入っているクーポン券を来場者に配るのが彼女達の任務だが、目的はそれだけではない。


広い学園の各地でメイド喫茶の存在をアピールし、興味を持ったお客さんをこの教室へと誘導する・・・それこそが真の目的だ。

クーポン券なんていうのは、その為のきっかけ作りに過ぎない。

だからクラスの女子の中でもコミュニケーション能力が高い子達を選んで行かせている。


教室に残すのは多少口下手でもマニュアル通りの対応なら出来る子達・・・綾乃様タイプとでも呼ぼうか。

彼女達にはメイドとしての立ち居振る舞いを重点的に身につけてもらったので、マニュアル対応でもそれっぽい雰囲気が良く出ている。

気さくな誘導組とのギャップもあって、より本格的な印象を与えるはず・・・というのが狙いだ。


「はいこちらがお店で~す、ごゆっくりどうぞ」


さっそく1人目のお客さんを連れてきたらしい。

最先の良いスタートだ。


「お帰りなさいませ、ご主人様」

「「お帰りなさいませ、ご主人様」」


メイド長の私に続く形で、整列したメイド隊がスカートの端を持って礼をする。

なにも接客でまで私をメイド長として扱うのはどうかと反対したんだけど、皆頑として譲ってくれなかった。

おかげで私はお客さんの前でメイド長の役割を演じないといけないのだ。


「美由紀さん、ご主人様にご案内を」

「はい、かしこまりました」


隊列の端っこにいたメイドを私が指名して接客に向かわせる・・・この小芝居、本当に必要なんだろうか・・・

でもお客さんの方は関心したように頷いて、メイドが来るまで待ってくれてる・・・合わせてくれてるのかな?良い人だ。


指名された美由紀さんはそつなくお客さんを席へとご案内、二階堂のお屋敷から借りてきたちょっとお洒落な水差しでお水を提供する。

メニューは予めテーブルの上に開いてあるスタイルだ・・・ハンバーグ1色なんだけど。


「では、Aセットを」

「はい、かしこまりました」


注文を受けて美由紀さんが下がる。

ここからがこのメイドハンバーグ喫茶の見せ場だ。


「・・・」


私の視線を受けて左子が無言で頷く。

準備OK、いつでもいける、と言ったところか。

注文されたAセットはごくシンプルな基本のセットだ、何の心配もない。


「それではご主人様、あちらをご覧ください」


ここで執事姿の流也さまが仰々しく声を張り上げ、左子の立つ鉄板の方を指し示した。

と同時に左子が動き出す。

冷蔵庫の中から予め丸く整形された肉の塊を片手に持ったトングでひょいと取り出し、鉄板の方へと放り投げた。


宙を舞った肉は狙いを寸分違わず鉄板の中央へ。


ジュウゥっと肉の焼ける音が響く中、左子は流れるような動きで付け合わせのたまねぎを取り出し、肉の周囲で炒め始める。

左子の動きは止まることなく、右手に持ったヘラで肉を再び高く放ってひっくり返す。

肉が空中にいる間に反対の手にトレーを持って掲げると、調理隊の面々が用意したライスとスープ、ハンバーグ用の皿を乗せていく。

その皿に飴色に焼き上がったたまねぎがよそわれると、三度肉が宙に舞い上がり・・・


「・・・出来上がり」


最後に謎のポーズを取った左子の持つトレーの、ハンバーグ皿の上に焼き上がったハンバーグが綺麗に着地。

再び美由紀さんを促して、トレーをお客さんの元へ運ばせる・・・よし、綺麗な流れで出来た。


これこそがうちのクラスの秘策。

『必要なのは客の心をわし掴みにするエンターテイメントだ』という流也さまからのアイディアと、左子のテクニックによって実現したハンバーグ料理ショーだ。



はたして・・・肝心のお客さんの反応は・・・


「・・・」


・・・無反応。


せっかくのハンバーグを食べ始めようともしない。

こ、これは逆効果?!ドン引きされてしまった?!


居並ぶメイド達に動揺が走る・・・もちろん私もだけど。

でもこういうのって失敗した感を出しちゃいけないんだよね・・・堂々としていないと・・・でもさすがにこれは・・・


「も、もうしわ・・・」


真っ先に緊張に耐えかねたのは、お客さんに料理を供した美由紀さんだった。

振るえる声で謝罪の言葉を口に・・・


「いかがでしたかご主人様!当家のメイド達がご主人様に喜んで頂こうと誠心誠意務めさせていただきました!お気に召されましたでしょうか?」

「ああ・・・す、すごいね・・・」

「ありがとうございます、ソースはこちらからお好みの物をお使いください、ではごゆっくりどうぞ」


そこへ颯爽と割り込んできたのは流也さま、さすがキング空気を読まない。

それどころか強引にお褒めの言葉を引き出してしまった、あんな風に言われてはお客さんも文句は言えない・・・けど、良いのかなぁ・・・


「ごちそうさま」

「いってらっしゃいませ、ご主人様」

「「いってらっしゃいませ」」


なんとか無事に食事を終えたお客さんを送り出す。

不安でいっぱいの私達と逆に流也さまは得意げな顔だ。


「ふ・・・まずまずと言った滑り出しだな」

「や、まずまずと言うかまずいと言うか・・・大丈夫ですかね・・・」

「何を言っている?お前はアレに気付かなかったのか?」

「アレ?」

「ああ、アレだ」


そう聞き返すと流也さまは教室の窓の方へ・・・いったい窓の外に何が・・・あ・・・


「お、お帰りなさいませ、ご主人様!」

「「お帰りなさいませ、ご主人様!」」


新たに入ってきたお客さんに慌てて挨拶を送る。

そう・・・窓の外には教室を覗き込む人々の姿、それも一人や二人ではない。


「初めて行く店、よくわからない店に入るのには、誰しも抵抗感があるものだ・・・だからわかりやすく教えてやる必要がある」

「まさか、それでわざと大げさな料理ショーを?!」

「すぐに忙しくなるぞ、覚悟しておけ」


・・・その通りになった。

始めは窓越しに、遠巻きに見ているだけだった人達の数が段々と増えていき・・・その人だかりが新しい客を呼び込んでいく。

行列を見ると並びたくなる心理みたいなやつかな、人だかりがあったら何が原因なのか気になるもんね。


そうなってくると、うって変わって大忙しだ。

時間ももうすぐお昼時とあってお客さんは次から次へとやってくる・・・もうメイド長の演技とかやってられない、クーポン配りの人員も戻して接客に回ってもらわないといけないくらいだ。

調理の方もさすがに料理ショーをしてる余裕がなくなってくる・・・それでも左子は拘りがあるのか、可能な限りお皿でキャッチするやつを披露する・・・その度に喝采が上がっていた。


「キング、肉の残量が半分を割りました!このままでは明日の分が・・・」

「構わん、売れるなら売り切ってしまえ」


途中でそんな声が聞こえた気がする・・・あのトラックで搬入してきた肉が?いやいやそんな・・・

忙しいと時間が流れるのもあっという間だ・・・気付けば時計の針はもう14時を回って、お客さんの流れも落ち着いてきた。

これでようやく一息つける・・・私もメイド達もほっとした、そんなタイミングに・・・


「キング、来ました!チャレンジャーです!」

「来たか!」

「え・・・」



入り口付近に置かれた肉の塊・・・そこには一枚のボードが添えられている。


ボードに書かれたその文字は『挑戦者求む』


それは、本家どっきりビッキーを参考にしたチャレンジメニュー。

なの肉の塊から直接切り取って鉄板で焼かれる極厚のステーキ・・・それを重ねて作られた山には、世界最高峰の名が付けられていた。


メイドハンバーグ喫茶のチャレンジメニュー『ステーキ the エベレスト』

その挑戦者として現れた人物は・・・


「・・・待ち切れなくて直接勝負しに来たぜ、斎京流也」

「ふん・・・面白い・・・」


不敵な笑みを浮かべて肉のエベレストの前に佇むのは・・・バスケ部のエースにして攻略対象の1人・・・九谷要だった。

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