第18話聖剣の日常だよ
私は聖剣です。見た目は子供のおもちゃの剣ままです。それには理由があります。
バタン、ドアが開いた。
「‥あぁ聖剣、なんて神々しいんだ!勇者の聖剣が家にあるなんて‥‥」
マスターのお父さんはマスターが家にいない時、こっそり部屋にくる。毎回剣を手にとり、うっとりする。‥とても気持ち悪いです‥ 剣を頬擦りし始めた
‥おもちゃの聖剣に‥
「光れ!俺の聖剣!!」
剣を上に突き出して叫んでいる!
光らないですよ、マスターのお父さん、それ、ただのおもちゃの剣ですから。あと、本物の聖剣でもひかりませんよ。マスターのお父さん勇者ではないので。
私はこの光景にドン引きしています。
何故このような状況になってる理由があります。
前に魔族を倒した後、聖剣を貸す約束をしてしまいました。マスターにどうしてもマスターのお父さんには貸さないでって号泣して懇願したら代わりもう一つの剣を貸したのが勘違いの始まりでした。そのおかげで私の貞操が守られております。
だからバレないよう、おもちゃの剣のままいるのです。
バタン、ドアが開いた
「あなた、またおもちゃの剣で遊んでるの?いい歳して勇者ごっこしてないで早く仕事しにいきなさい!」」
「おぉう!この事はカインに秘密だぞ!じゃあ、いってくるな」
カインのお父さんが慌てて立ち去った。
「あなたも大変ね」
カインのお母さんがおもちゃの剣ではなく私を見て一言いって部屋からでた。
えぇ、バレてる!?
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