第12話元勇者バレたよ

はあ〜〜っ。もう正直に言うしかないか‥‥‥5歳児で天涯孤独になってしまうかもな‥‥‥


「父さん‥‥実は‥‥俺‥‥前世元勇者なんだ‥‥」


「‥‥まあ、なんとなく前世持ちだと思っていたが元勇者か‥‥‥


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


スッゲェ〜〜〜〜〜〜〜な!?カイン!!!俺の息子すごくない!?魔族を一撃で消しさるってすごくない!?俺の子供が勇者か〜〜いいな〜〜〜俺も聖剣でズバーーーーンってやりないな!?カインちょっと聖剣貸してくれよ?」


「‥‥ちょっと父さん!思ってたのと反応が違うよ!?シリアス展開になるんじゃないの?

魔族と森を一撃で消しとばす子供おっかないでしょ!?それに前世持ちだよ!!気味悪くないの?」


「全然気味悪くないさ!!前世持ちだろうがなんだろうが俺の大事な息子だ!!だから聖剣かして?」

父さん満面の笑みで手を前に出してきた。


『マスターのお父さんやけにテンション高いですね。何か怖いんですけど!?絶対に私を貸さないでくださいねっ!?』


「カイン私にも貸して?わたしもズバーーーーンてやりたいよ。ねぇねぇねぇねぇカイン」


エレナさっきまでガクブル状態だったよね!新しいおもちゃを見つけたみたいに駄々っ子状態になってるじゃん!?さっきはトラウマになってしまうか心配したけど大丈夫そうだな!!よかった。


「父さんそんなことよりエレナのお母さんや村人達が心配してるから早くエレナを送り届けないと!」


「まあ、そうだな、みな心配してるし早く村に帰ろう‥‥‥そのあと聖剣貸してくれよ!?」


父さんすんごい聖剣にこだわるな!?



「わかったよ父さん‥‥家に帰ったらね。じゃあ帰ろうかエレナ。転移するから父さん近くに来て」


「カイン私にも〜〜〜〜〜〜聖剣〜」


「はいはい、明日ね。早くお母さんに会いたいだろ?あと俺が元勇者だとはみんには秘密だからね」


「むぅぅぅ〜‥‥‥わかった」

『マスターの裏切者〜〜〜〜〜

(涙)』


聖剣の事は無視、無視、無視だ


「いくよ!"転移」

村に転移した。


エレナのお母さんを"サーチで探した。隣で父さんとエレナが興奮して騒いでいるが気にしないでおこう。

お、近くにいた。


「エレナ行こうあそこにお母さんがいるよ」

エレナと手を繋いでエレナのお母さんの所に向かった。

お母さんを見つける手を離してエレナは走り出した



「お母さん〜〜〜〜〜〜(涙)」

エレナはエレナのお母さんに抱きついた。

「‥‥エレナ!!!どこにいってたの!?みんなあなたの事探してたのよ!?でもみつかってよかったわ(涙)」


「クリスティーナさん後は私に任せてエレナちゃんと一緒にいてあげて下さい」

さっきまでの興奮した父さんじゃなかった。いつも通りに戻っていた。


「ありがとうございますエレナをみつけていただいて。明日お礼に伺わせていただきます」


「困った時はお互いさまですから困った時はいつでも頼って下さい!」


父さんもまともな事いえるんだなと感心してるとエレナが爆弾を投下してきた


「お母さん!カイン勇者なんだよ!?聖剣でピカーって魔族倒したんだよ!すごかったな〜!私も勇者になりたいな〜

じゃあねカインまた明日ね!」


「‥‥‥またな‥‥」


秘密だっていったのに‥‥まだ5歳児には秘密はできないか‥


父さんが俺の肩を叩いた

「まあ、カイン大丈夫だ!子供の言う事だからな、信じやしないだろう!先にカインは家に帰ってろ!俺は村の人達に伝えてくるから」


「うん、わかった」





俺はエレナを助けられた事にホットしたのと同時に正体が勇者とバレた事でこれからどうしようかと考えながらトボトボと家に向かって歩きだした。

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