最強勇者!次の転生では平穏なモブで目立たず過ごし、今度こそ寿命をまっとうしたい
FRIDAY
第1話 プロローグだよ
「な、な、なぜ、ここに人間の子がいるんのだ!この魔王のプライドルームにはワシ以外誰も入れないよう結界が張ってあるのに〜〜〜!!!!!」
禍々しい魔力を纏った浅黒な肌に角の生えた大柄男が騒いでいる。やっぱ、こいつは魔王だろう。魔王のプライドルームにいるんだし。一応聞いてみるか。
「うるさいな〜 あんた魔王でいいんだよね?」
「いかにもワシは魔王じゃ、見ればわかるじゃろ、このオーラと存在感が魔族の頂点、魔王じゃ〜〜〜!!!」
やっぱ魔王だった、よかった。間違えた場所に転移したと思っちゃったよ。だって、この部屋全部ピンク色で魔族の女の子の絵画とかわいいぬいぐるみだらけだし。
「いい趣味してるね魔王。これじゃあ誰も入れられないね」
「そうなんじゃよ、ワシかわいいものが大好きなんじゃよ。毎日おっかない顔だらけの臣下達をみてると癒しが必要なのじゃよ。
違〜〜〜〜〜う、なぜ人間の子がここにいるのだ!どうしてワシの魔力を浴びて普通に会話しておるのだ!」
「え、このぐらいの魔力たいした事ないよ。ここに来た理由はね、最近魔王郡王国に攻めてるじゃん。別に王国に攻めてもいいんだけど、俺の村まで攻めてきそうだから魔王を倒しにきちゃった」
さてと、夕食前に帰らないと両親に心配させちゃうから、さっさと帰ろうかな。
「ハッハッハッ!このワシを倒せると思っておるのか?ワシは最強の魔王だぞ!人間の子如きに倒せると思うのか?勇者を何人も殺してきた、このワシが。ハッハッハッ!お前も小さくてかわいいから奴隷にしてかわいがってやるよ。この魔王がな」
うわ〜、魔王の結界破って転移してるのに、余裕こいてて大丈夫かな?まあ、いいかもう倒すんだし。
「じゃあね、魔王」
自分の拳に神気を溜める
「なんじゃ!この気は?勇者以上じゃないか!いや違う、神気じゃないか!なぜ、神がここにいるんじゃ〜〜〜!神がこの世界に介入していいわけあるか〜〜」
「神じゃないし、普通の村人だし、バイバイ変態魔王」
ズゴ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!
やべ、やりすぎちゃった。久々だったから神気溜めすぎちゃったよ。魔王城は半分消滅してしまったようだし。早く誰にもみつからずに家に帰らなきゃ。また、前世みたいに過労死はいやだしね。まだ5歳児だから王国も魔王を倒したと思わないしね。夕食に間に合うためにさっさと転移しよ。遅れるとお尻ぺんぺんされるし。母さん約束まもらないとおっかないんだよね。たぶん魔王より強いよ絶対に!
もう魔王を倒したから脅威はないはず。残党は王国軍がやるだろうし。どこま王国の騎士達が強いかわからないけど。まあ、関係ないからいいかな。関わると自分達がすぐ楽しようとするし。もうこりごりだよ。
今度は絶対に平穏な生活で寿命まで生きてやるんだ!!!もう過労死まで働かさせる王国にはいっさい手をかさん!
まあ、自分の周りの平穏をおびやかす奴等は倒すけどね。物理で。
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