国家秘密団体フルコース

名無し。

序章。2人の出会い。

第1話 黒羽。

黒羽コクウ。アオダイショウのボスは。」

「あい、ボス。こちら黒羽。ボスは見当たりません。その代わり部下がいますので、そいつら捕まえてキッチンにお送りいたします。」

「あぁ。頼んだ。」

桜神之高校。2ーC前。

2ーCのイインチョーさんか。苗字は須野。あららこんなに怯えちまって、可哀想にな。

「おい。須野ってやつ。イインチョーだろ。クラスのみんな連れて中庭に逃げろ。」

「……」

動けねぇわな。ちゃっちゃと片付けっか。

パンパンッ

2回手を鳴らせば合図だ。

「「はい。主。」」

「天、晴、とりあえずこいつら。アオダイショウの部下5人、キッチンに送り込めるか。」

「「承知しました。」」

「「海の扉。空の檻。今開けよ。蒼の監獄。」」

よし、流石だな天と晴は。蒼の監獄…ワープホール的なのだが…便利だな。

「よくやった。あと、この須野って子の記憶以外を消して欲しい。」

「「この子は、いいのですか?掟を破ることになりますが…」」

「いい。構わん。」

眩い光に包まれたのと同時に、須野の手を引き、2人の開いた蒼の監獄に入り込む。須野には悪いが…これも任務の一環だと説明しようか。

にしても、自分が何もしていないのに解決とは、7歳という幼子にして種の上に立つこの2人…流石だ。

2人の核心<コア>は蒼。濃い蒼。そりゃそうだろう、器なんだからな。

器は色の最も強い力を持つ。引き出すことが出来る。幼くして孤児となり、親の愛情を知らず育ち、齢4つで器に成る。この子達の人生は、悪いが普通とは呼べないな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る