第3話ー2.5「ヒーロー」番外編

 プールの授業も終わり、シャワールームで洗い流そうと着替えていた時、隣のシャワールームに入っていくマリーさんのとてつもないサイズの胸に胃が委縮しながらも、髪を洗い流した私はシャワールームを後にした。


 脱いだ水着を手に取り、タオル一枚だけの私に一糸まとわぬ姿の暁は近づいて来た。


 「やっぱり、妃夜。可愛いよ。眼鏡無い方が全然いいのに!」

 たった一瞬の出来事とはいえ、私の心はさざ波のように激しく揺れた。


 すぐさま、その場を逃げ出し、そのまま、うずくまり、暁が消えるまで、着替えることは無かった。


 「本当に可愛いのに・・・」

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