私立探偵KENJI
谷海ハマ
賢司
アメーバの様な物が龍の様に連なり龍の型を成していた時期、いや時代だ
人は奇妙に思ったが無知故に何もしなかったのか出来なかったのか
それから10年経った
「今日も今日とてカレーか...」
「じゃあ食うな」
「つまらん毎日だな」
いつの間にか私は悪態を付くのが癖になってしまったようだ
「仕方ないだろ、今日日こんな閑古鳥の鳴くような町に来たがる人は居ないぜ」
彼の名は
「そうだ!最近クラシックにハマっていてね」
「また音楽にハマったのかい?前回は確か...あー...」
「ラテンだよ、うむ、日々大した変化もなくただ単に生きているだけでは記憶力が鈍るのも無理はない、意味の無い物だからね」
彼は多少の皮肉を混ぜそう言った
「今時は警察が有能だからなぁ、私立探偵は余程の事が無ければ動く事は無いだろうな」
「君は仕事が無いのにどうやって暮らしてるんだ?僕はそれがとても神秘的だよ」
そう言うと賢司は笑った
「神秘的、そんな大それた物でも無いんだけれどねぇ」
「ほお?と言うと?」
僕は目を輝かせそう問う
「ストリートライブだよ、路上で演奏して乞食をしているだけさ」
「は...はぁ?」
呆れとそれで暮らしていける程の金を稼げるのかと言う疑問を孕んだ
「それ如きで暮らしていける程稼げるのか?そう言う疑問を持っているんだね、君は僕が守銭奴な事は知っているじゃ無いか、節制はきちんとしているさ」
彼との付き合いは事実結構な長さで、約5年ほどあるが彼の私生活やらについて謎は結構多い
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