少女と少年

ゆゆゆ

第1話

間違ったのはいつからだろうか。


僕のクラスの隣の席には髪が長くて、いつも俯いている女の子がいる。顔も名前も知らないけど、白い肌には黒い髪があっていてきっと綺麗な顔なんだろうなと勝手に想像している。


そんな彼女は無口でいつもボロボロな服を着ているためよく同級生にからかわれているところをみる。そんな時彼女はなにも言わずただ俯いているだけでそれをみた同級生はまたからかうばかりだった。

僕はただそれをみてもなにも感じず自分の欠落しているところを痛感した。

しかし僕もなにも感じないわけではない。毎晩彼女とその父親が住んでいる隣の部屋から悲鳴が聞こえたら少しはかわいそうだなと思う。


きっと彼女に足りていないものが多すぎるだけだ。


僕はただそう思い今日も自室をでた。





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