キモウト狂騒曲 ~兄の初めては妹のもの!~

臥龍岡四月朔日

第1話 プトなんとかさんとロトの勇者

「え……お兄ぃってまだ童貞なの?」


そう言って妹は裸のまま俺のことを憐れむような目で見つめた。


事の発端はこうだ。

妹はお風呂やシャワーの後に全裸のままリビングまで来るクセがあった。そこに偶然俺が居合わせてしまったのだ。


「お前いい加減裸でうろつく癖やめろよ」


「家族以外誰もいないんだから良いじゃん♪」


妹はさもなんでもないことのようにこたえる。


「俺がいるだろ。目のやり場に困るんだよ。」


そう言って俺は顔を背ける。

妹の身体は140にも満たない低身長だ。だが、胸だけは不釣り合いなほどに発達していて、重力に抗いきれずに腰のあたりまで伸びたいわゆる長乳というやつだった。その垂れ下がった胸が揺れるたび、俺の股間は反応して熱くなってしまっていた。

さらにその下、真っ白い肌の中心に咲いた淡桃色の花弁も露わになっていて未だ童貞な俺には刺激的過ぎた。


「裸くらいで、童貞じゃあるまいし……って、もしかして……

えっ……お兄ぃってまだ童貞なの?」


こういうわけだった。


「ふーん、お兄ぃってまだ童貞なんだ……」


そう言って妹はなにかを考え込む素振りをしたと思ったらにんまりとした笑顔になり。


「私が、筆下ろししてあげるよ」


いきなりそんな事を言い出した。


「いや、駄目だろ、それは。兄妹なんだし」


俺は即座に否定する。俺も早く卒業したいけど流石に兄妹はまずいだろ。


「お兄ぃ知らないの?近親でした人も普通にいるんだよ?エジプトのプトなんとかさんとか」


プトレマイオス2世のことか。


「それはすんごい昔の話だろ」


「それだけじゃないよ。聖書の中の人だってしてるんだから。えっと、ロトの勇者?とりあえずロトって人の娘とかお父さんを睡眠姦で逆レしてるんだから」


「お前、言い方気をつけろ?宗教関係は難しいからな?」


イヤイヤ、睡眠姦で逆レって。まあ確かにその通りなんだが。


「だからさ、そーいう偉い人だって近親でしてるんだって」


「ええい、誤解を招くような発言するな」


さっきから何なんだこの妹は……


「だからぁ〜私と、えっちしよっ?」


妹は裸のままにじり寄りながら蠱惑的こわくてきな笑顔でそう言った。

いつにない押しの強さに俺の理性は押し切られそうだった。


妹の大きな胸が目の前で揺れていた。

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