第18話 良い先生とは思いません

 不登校って言われるの嫌なんですけど。実際不登校だからしょうがないですか。でも嫌でした。

 学校に行かなくなった理由は、つまんなかったからです。もっと楽しい学校だと思ってたのに勉強勉強ってそればっかりで、部活も最初は楽しかったけどだんだんめんどくさくなりました。

 一年の頃の担任は、なんだっけ、やめちゃったから忘れましたけどおばちゃんって感じの先生でした。別に普通です。お母さんは結構仲良くしてたみたいです。

 二年になってK先生になってからは、お母さんはあんまり学校行けって言わなくなりました。先生と話したのかな、わかんないです。

 学校休んでやることはゲームです。あと、適当に動画見たり。ゲームはネットでやります。学校に行くより楽しいからいいじゃないですか。将来のことは考えてません。ずっと今のままでいいです。就職もしたくない。ネットで稼いだりできたらいいけど、難しいなら別にやりたくはないかな。

 K先生とは去年の二学期に話しました。二学期はまだ結構学校に行ってたんで、行った時に色々。

 いや、うざかったです。ちゃんと学校来た方がいいとか言われました。言われると余計に行きたくなくなるじゃないですか。理由とかも聞かれましたけど、めんどくさいって言ったら溜め息つかれました。だから、あーこいつに言っても無駄だーって。親の話とかもされましたよ、学校に通わせてもらってるんだからとかそういう話してきて、じゃあやめますって言ったら黙っちゃって。

 学校ってそんなに大事ですか。中卒でも別にいいです。友達も別にいらないです。ゲームで知り合った人の方が色々話せてるし、普通に大人もいるから学校でタメの人としか関わりがないより良いと思いますよ。会社のこととか聞けて、そういうのは学校より勉強になると思います。

 今は学校やめて家にいます。親も何も言いません。妹が受験だからそっちで忙しいんじゃないですか。

 K先生に話すことは何もないです。やめたんですね。俺には学校やめるなって言ったくせに自分はやめるんですね。それはちょっと言ってみたいです。溜め息つかれると思いますけど。

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