第12話 社会性は即効性、人間性は・・・
社会性と人間性のどちらがより重要か?
無論これは、その状況によって答えが変わるものであり、一概にこちらと言えるものではないことは言うまでもありません。
ですが、これは一般論としてではあるものの、一定の傾向はあります。
まず、社会性のほうですが、これは何だかんだで即効性のある形で表現できるものです。これだけの仕事をした、これだけ勉強してこの大学に合格した、あるいは選挙に出て議員になってこれだけの実績を残した、などなど。これらはどれも人間性の問題ではなく社会性の方面で測るべきものばかりです。人間性の問題が入り込む余地がないとまでは言いませんが、それはあくまでも副次的なものです。
それこそ、大政治家で多くの制作を実現してきた人物が、妾は4人いる、あ、間違えた5人でした申し訳ないと、そんなことを言われた方もいますけど、人間性という点でそれ、積極的に問える話かと言うと、ちょっとね。でも、社会性という点では世にもすさまじい実績を上げているのですから、文句は言えんわな。まあこの場合は人間性という点においてもそれだけの女性とうまくやっていかれたわけですから、文句を言う筋合いでもないと言われればそれまでかな。ま、いいか。
これはそれこそ私自身のことですけど、高校受験に落ちてその後定時制高校にいきながら大検を取得して現役で大学に行ったわけですが、そのような制度がまだあまり知られていなかった時期故、いろいろありましたわ。
ですが、これは人間性の問題などではありませんで、制度を使って如何に人生を構築していくかという点においてはひとえに社会性の問題であり、人間性を云々する余地などない。それにも関わらず、人間としてよければとか何とか、頓珍漢な戯言にもならぬことを述べていた大人もいましたが、これなどまさに無能としか言いようのない事例。だがその手法を使って大学に行くことで、私の社会性というものが大きく立証された形になりました。
さて、それに対して人間性のほうはどうか。
こちらは、先ほど述べたような鮮やかな効果というものとはいささか無縁と言えるもののように思われてならんのです。
優しさだの思いやりだの、まあ、無能でもそういう言葉を使ってその場限りの目先の弁チャラを述べているだけというパターンもあります。そんな人間どものホザく典型的な言葉が、人間としてよければ。こんな程度の連中の人間性が実際高いとはお世辞にも言えんわな。私が高次元とは言わんが、まあ低次元ですな。次元の行程よりもっと明白に言えることがある。一言。無能。以上。
なぜ無能なのか。適切な対応策も満足に出せんわ、調査能力も意欲もないわ、そんな人間の社会性など高いわけもないだろうが。それは無能以外の何物でもない。
とまあ、こんなことを言う私の人間性って、ひとこと、
?
でしょ。
こういう人間にならないように、人を無能呼ばわりするような人間になっては、いくら能力があっても仕事ができても、人としてどうなのよ、ってなるがな。
そうならないようにするためには、どうしたらいいのでしょうね。
そういう問題になるでしょ。となれば、即効性はちょっと期待できんわな。
即効性は期待できないとはいえ、放置しておいていいものでも、ないわな。
さ、どないしよ?
どないしようもなにも、これは日々の暮らしの中で高めていくより他ないでしょうがな。ということは、即効性なんかないってことよ。仮に瞬発的に善行が一つやそこら出来たからと言って、それで人間性が高まった、ってことでもなかろう。
もう、これこそ継続は力なりで、ね。じっくりやっていくしかない。
そうすることで、少しずつ効果が出てくるものだということや。
逆に言えば、そこをおろそかにしていたら、ボディーブローのように効いてくることも意味しますわ。それがあるとき急激に、形になって表れる。
そうなったときに、どうなるかは、ま、今は答えを出さないでおくけど、いい話になるとは言えんわな。頭を打つというか、足元をすくわれるというか、そういう話になってしまうでしょ、ってこと。
以上の点を踏まえて、次回よりそれを複式簿記に落とし込んでみましょう。
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