第2章 社会性と人間性の複式簿記による事例演習

第7話 社会性と人間性のケーススタディーをします。

 これまでざっと、複式簿記の原理を用いて社会性と人間性の相関関係を述べて参りました。

 まずはざっと、ここでおさらいしておきます。


貸借対照表


借方 社会性=資産  / 貸方 人間性=負債(主として後天的なもの)

                同=純資産(幼少期及びその後の努力)


 基本的には、借方の社会性欄は様々な資産がここに入ります。

 貸方もそうですが、金銭で計測できないものもここには入ることを申し添えておきます。人からお金を借りたら、確かに借入金も増えるが、同時に使える現金も手元に入って来ますよね。そういうイメージで御理解を。

 貸方の「負債」欄は、人から受けた様々な恩義など。こう申上げると如何に個々の部分が重要になって来るかがわかります。一方「純資産」欄は、幼少期より周囲の大人から与えられたものや、後天的に自らの努力で負債として入ってきたものを再生産して自ら「増資」したものも入ってまいります。


損益計算書


借方 費用・労力等  / 貸方 売上(利益)、得られた糧

   純利益   もしくは、 純損失


 ここもまた、本来の損益計算書と同じ構図です。


 ただしどちらも、現金もしくは現物財産として測れない項目が数え切れないほど関連して参ります。とはいえ、全体のバランスはこれで合っていると考えていただいていいでしょう。


 次話より、さまざまな具体例を通じてこの複式簿記の原理に沿ってその事例を論じて参ります。

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