歌集 桜の元で詠みしこと

余香

桜の元で詠みしこと

2024年 4月。

友人を誘い2人で花見をした際に書き留めていたもの。



北からのたよりをひとつ届けます

重いコートは ベンチに忘れて


魂のすがたを変えてまいります

あなたの春に あなたの冬に


故郷への飛行機がもう今出ます

北へ北へ、桜とともに


花びらで窒息死した絵があったなと

桜の下でおにぎり頬張る


桜木の下に埋まっているのは私

桜吹雪でごはんがごはんが


はじめから心の内を出すような馬鹿がいるかと水溜まりの貝


もけもけの換羽期だねえ 坂道の両脇かざるお花見のあと


ラブホテル託児所学校 並び建つ

生産、収容、収容、収容


コンクリの端にバールをねじこんで

ペロッとめくれば皆ありんこ


ffとeeならんでいるならばccooffee(コッコオーフィー)でビンゴ



この場を借りて友人に感謝を。

潔いほどの青空で、厚い桜の幕が見事だったね。楽しい一日をくれてありがとう、また遊ぼう!

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