水底の春

深見みり

水底の春

 ひいおばあちゃんがボケた。話を聞く限りここ最近徐々にという感じらしいけれど、二か月に一度会うくらいの私としては突然のように感じた。まぁでも、歳じゃん。今年で九十歳らしいし、仕方ないんじゃない? 私はそう思ったけれど、妹の律は受け入れられない様子で、週末会いに行こうと言い出した。引越しもやっと落ち着いてきたし、と。

 私たちの引越し先の家から車で三十分のところにおばあちゃん家はある。掃除するのも大変だろう長屋におばあちゃんとおじいちゃんとひいおばあちゃんが住んでいる。お父さんがガレージに車を停めると、律は一目散呼び鈴を鳴らしに行った。私は律に少し呆れながら、参考書の入ったカバンを車から下ろす。ガレージを満たすのは夏の、この家でしか嗅げない独特なカビの匂い。庭の石鉢にはメダカが泳いでいて、丸々と育った夏みかんの眩しさにようやく夏休みを実感する。清潔で空調の効いた塾にばかり籠っていると、季節なんて忘れてしまいそうになる。

 おばあちゃんは玄関のドアを開けるなり小さな肩を丸めて「おかえり」と出迎えてくれた。手を洗ってリビングのソファに腰を下ろすと、律が口を開く。

「ひいばぁばは?」

「部屋にいるよ。さっき見たら寝てたけどね」

「体調は大丈夫なんですか」

「まぁ年相応ってとこ。畑に出る日もあれば今日みたいに昼間っから寝てる日もあるね」

 おばあちゃんがガラスのグラスに入れた麦茶を一口飲む。お父さんはゆっくりと頷いて事態を飲み込んでいるようだった。

 過度に畑に水をやりに行くこと。夏なのに夫の遺品の牛皮のコートを着込んで外出しようとすること。近所の道で迷子になり地域の人に連れて帰ってきてもらったこと。急に怒り出して障子を破ったこと。あれほど大事にしていた沖縄で採ってきたという星の砂の瓶を割り、子安貝もろとも床にぶちまけたこと。本当にあの穏便で優しいひいおばあちゃんの話なのか疑いたくなる近況をおばあちゃんは話す。認知症は人を変えてしまうと聞いていたけれど、これほどまでとは思わなかった。律も信じられないようで、気を逸らすためか指を絡ませて遊びながら聞いている。

「……それより明穂ちゃん。お勉強はどう。頑張ってるって聞いてるけれど」

 空気を読んだのかおばあちゃんは私に話を振ってきた。反射でギクッ、とする。いやギクッとする理由は何もないんだけど。塾内模試では上から五番目以内をキープしてる。今日だって、車の中で単語帳を見ていたし。それでも核心を突くような質問をされるとドギマギする。本当に私、できてる? って。

「順調、だよ。あと半年あるし余裕」

 頼もしいねえ、とおばあちゃんはニコニコ。すかさずお父さんが付け足す。嬉々として。

「この子の志望校って話しましたっけ。清風に決めたんです」

「清風?あの? 賢いとこ。あそこって通えるの? 遠い気がするけれど」

「お姉ちゃん家出るんだってよ」

 お父さんは自分が行けなかった私立に私を入れることに必死で、そんな父の願いを叶えてあげてもいいかなと思っているのが私。高校なんてどこだっていい。むしろ、家を離れて寮生活できるなんてワクワクする。律が寂しそうにしていることだけが引っかかるけれど、どうせ数ヶ月離れて暮らせば慣れるはず。前の家みたいにどんどん薄れていくはず。

 そのまま話題が私の受験の話になってしまったので、律は飼い猫のツムギと戯れ、私は単語帳を見る時間が過ぎていった。リンリン、と鳴るツムギの首の鈴。効きの悪いクーラーの音。氷が解けて薄くなった麦茶。五時になれば工場に出ているおじいちゃんがトラックで戻ってくる。そうすれば晩御飯の支度が始まって、じゃあそろそろおいとましますとなるはずだ。

「あきちゃん」

 律が猫じゃらし型のツムギのおもちゃを振りながら呼ぶ。

「あきちゃんはさ、今の家と前の家どっちが好き?」

「どっちも」

「なんかそういうんじゃなくてさー、わかる? さっぱりし過ぎだよあきちゃんは。どっちって聞いてるの」

 私と違ってお母さん似の律は、そのクリっとした目で私を見る。責めるみたいに。

「じゃあ、今の家。トイレ綺麗だし」

「え、そんな理由で選ぶの!? あきちゃんの方が前の家に住んでた時間長いのに!」

「そりゃ律より四年長いけどさ……」

「寂しくないの?」

「寂しいって言ってほしいんだね」

 唇を噛む律。こくん、と頷く。自転車で行ける距離なんだから寂しいも何もないよ、第一寂しがったところでどうしようもないじゃん、と言葉を並べても、並べるだけ律は萎れていく。いつしか何も言わなくなって、ツムギを探してくる、とどこかへ行ってしまった。

 ガレージの方からエンジン音が聞こえると思ったらきっかり五時。今年のタケノコは硬くてダメだっただのダムの水が足りてないらしいだの話題があっちこっちしていたお父さんも音に引き戻されたのか、麦茶をグビっと飲んで私の方を見た。

「さ、そろそろ帰るかな。お義母さん、お邪魔しました」

「久しぶりに顔見れて良かったよ。また来て。今度はひぃばあばが起きてるといいね」

 そうだね、と笑い返す。おばあちゃんは律を呼び戻し、私たちを玄関まで見送りに出てくれた。一度ひいおばあちゃんの部屋を覗いて起きていないか確認してくれたけれど、変わらず寝たままだったらしいのでそっとしておくことにした。

「そういえば、ひぃばあば最近面白いんだよ。多分ボケの類だけどね、月に帰りたいって言うの」

「はぁ、月に」

 不意をつかれたように抜けた声のお父さん。突っかけた靴がポロリと落ちる。

「もうねぇ、昼も夜も構わないの。月に帰りたい、帰せって聞かなくて。ボケるもんじゃないね。私も脳トレしとかなきゃね」

 あはは、じゃあね〜。ガラガラガラ。

 最後の最後にもたらされたひいおばあちゃんのボケエピソードに、私たち三人は同じことを思ったらしい。かぐや姫かよ、と。




 塾の帰り道を少し遠回りすれば前の家に行ける、と気付いたのはひいおばあちゃんかぐや姫疑惑から二週間ほど経った頃だった。塾が終わるのが九時半、まともに自転車を漕げば家には十時前に着けるけれど、少し友達と話していたとか分からないところを質問していたとか言えば怪しまれることはない。今日もいつも右に曲がる角を左に曲がって変速を入れて坂を昇っていく。住宅街の道を照らす電灯が私の影を地面に作る。夏の大三角がすぐに見つけられた。今日は星が綺麗だ。

 だんだん両脇の住宅が減っていき、電灯の間隔が開いていく。ふくらはぎを覆うソックスの上から道草が足を撫でる。前の家の近くには人気がない。明かりが付いている家がない。近い音が立たない。道の突き当たりにある家の前で自転車から降りる。ポストの投函口の横には未だに私の苗字の表札がかかっていた。

 自転車のスタンドを下げてスマホの懐中電灯を光らせる。パッ、と明るくなると、私たちが住んでいた時にはなかった看板が浮かび上がる。いやらしくどぎつい色彩だ、と思う。スーパーの特売チラシみたいだ。安く見える。どうせならもう少し反感を買わないようにすればいいのに。私たちを追い出したくせに、こんなチープな看板建てやがって。

『リニアモーターカー 開発エリア』

 律はこの場所を寂しがってほしいと言ったけれど、寂しがれもしないんだ、私は。だって、こんなの、勝てっこないじゃんか。こんなに大きなうねりに、寂しさだけで勝てっこない。

 頬ずりすると気持ちがいい柱、私が積み木を投げて凹ませた壁、律とずっと一緒に寝た部屋、お母さんだけが使いやすい物の配置のキッチン。今目の前に家があるのに入れない。もうこの家に明かりがつくことはなく、近いうちになんの感情もない重機によって砕かれていく。ゴミとして運ばれていく。悔しい。悔しい。

 私だって、どうして引っ越すのか知ったのは引越しの三日前だったんだ。まだ本当の理由を聞かされていない律は、解体され更地になったこの場所を見たらどう思うんだろう。律はまだ十一歳。私より四年分悔しさが小さいだろうか。

 ……そんなわけ、ない。

 看板を蹴り倒してやろうか、と思い、そんなことができる私じゃないことに気づき、静かに自転車のスタンドを上げる。時刻は十時三分。誤算だ。サドルに股がって道を引き返す。あと何回あの家の姿を見られるのか、それだけを考えてペダルを漕いだ。




 前の家は紅葉が見事な頃に呆気なく壊された。私はその直後の模試で塾内十四位を記録し塾長と面談する羽目になった。どうしたの、何かあった? まだ家が馴染まない? すっかりリニアに対してひねくれている私は、どんな言葉をかけられようと「なんの代償もなくただ恩恵だけを受ける人の言葉」としか思えなくてとしか思えない自分が情けなく思った。

 私はそこそここの街が好きで、リニアさえなければ下宿を伴う進学をしようとは思わなかっただろう、と思う。でもこの街にいる限り私はこの沈む感情を抱き続けるだろうし、それは耐えられそうもない。だから行く。別の街へ。こんな些細で理不尽な街の変化なんて気にならないくらい、毎日組み変わり続ける都会に出てやる。勉強のモチベーションはその思いだけで十分で、自転車に乗る時に手袋が欲しいと思う頃には再び模試は上位五位に入るようになっていた。受験の日が迫っている。

 ある冷える晩のことだ。珍しく塾にいる時間に母から電話があった。震えるスマホを握って教室を出る。通話ボタンを押すと電話先から母の息が聞こえた。

「明穂、今授業中だよねごめんね」

「大丈夫だよ。どうしたの」

 えっと、あの、と母は言葉を探している。何か物音も聞こえる。焦りが伝わってくる。

「ひいおばあちゃんがね、行方不明って」

 ……え?

「今日の三時頃家を出たきりどこにいるか分からないらしくて」

「い、今も?」

「そう。捜索願出して、地域の人も探してくれてるらしいんだけど、まだ」

 最後に見たのは九時十分を指す黒板上の時計。六時間も経ってる……。

 数日前にぼんやりと見ていた認知症を話題にしたニュースを思い出す。認知症患者の失踪例は全国各地にあって、見つからず行方不明のまま何年も経っている人もいるって……。

「でね、お母さんもお父さんも探しに出ようと思ってるんだけど、明穂、今から帰ってきて律のこと見ててくれない? ご飯は作って置いてあるから」

「律はこの事、知ってるの?」

「びっくりさせたらいけないし、まだ詳しくは。おばあちゃんに呼ばれたから行ってくるって伝えてある」

 明穂が帰ってきたら入れ替わりで出発する予定だから授業早上がりさせてもらって帰ってきて、とお母さんは言った。私は先生に家庭の事情で早退しますと断って塾を出、自転車を一番重い変速で漕ぎ、角を右に曲がって帰った。雪こそ降っていないものの、もし手袋がなければ手がかじかんで使い物にならなくなっていただろうと思うくらいには寒い夜だ。この夜の中、ひいおばあちゃんはどこでどうしているんだろう。胸をキュッと握られる感覚がする。

 お母さんは玄関で私を出迎えると、ぐっと私を抱きしめた。ごめんね、怖い思いさせて。律を頼むね。父はその後ろで口を結んで立っている。そのまた後ろには不安げにこちらを見る律がいた。

 二人は十分な防寒具を着て出ていった。住み始めて五ヶ月が経ってもなお漂い続ける新築の匂いの中に私と律は取り残された。

「ご飯食べな、あきちゃん。あたしはもう食べたから」

 律がダイニングへ私を導く。去年のものを出したところ丈が合わなくなっていたらしい寸足らずなパジャマを律は着ていて、今はその寸足らずさえも愛おしく思えた。

 お母さんが用意してくれていた晩御飯を食べてから、いつもならお風呂に入るところを入らずにいることにした。律の傍から離れるべきじゃないと思ったから。律は本当は事情を知っているんじゃないか、なんならひいおばあちゃんの居場所も知ってるんじゃないかと思うくらい落ち着いていた。落ち着いてはいたけれど、いつもの頬の赤みは無く、口数も少なかった。

「あきちゃんは知ってるんだよね。何があったのか」

 気を紛らわせるためにつけていたテレビを見ていると、不意に律が口を開く。

「知ってるよ」

「またあたしだけ、仲間はずれかあ」

「また、って、どういうこと?」

「引越しの理由さ、地面が弱くなってるからじゃないんでしょ。崩れちゃったら危ないからってパパもママも言ってたけど違うんだよ。あきちゃんは知ってたんだよね、リニアモーターカーが通るからって。あたし最近知ったのに」

 短いまつ毛が下を向いている。

「見に行ったの? 前の家」

 唇を噛んで、頷く。どれだけ衝撃だっただろう。半年ほど前まで住んでいた家が無く、知らされていた理由とは違う理由で家が壊されていたことを知った時。

「寂しいよ。つらい。知った時にはもうなかった。それならもっとお別れちゃんとしたのに。もっと大事にあの家で暮らしたのに。引越し嫌だって言ったのに。あたし思うほど子どもじゃない。……なのに」

 思えば、律の帰りがこの頃遅くなったとお母さんがボヤいていたことを思い出す。もしかしたら私のように学校帰りに前の家を見に行っていたのかもしれない。両親が私の受験を注視している間、律は一人であのうねりに立ち向かっていたんだ。

 見くびるな、と思った。

 見くびってごめん、と思った。

 私は私の知っている範囲で今起こっていることを律に伝えた。クリっとした目はいつもより鋭く、真剣に受け止めている様子だった。一通り話し終えると、律はひとつため息をつき、背伸びしたような声で言った。「月に向かってるんじゃない?」

「真に受けてるの? あれ。訳の分からないことを言うのだって認知症の症状のひとつなんだよ」

「お迎えが来ないから自分から行こうとしてるんだよ。やっぱりどれだけ長く地球にいたって、産まれた場所は忘れられないんじゃない?」

「そんなメルヘンな……」

 あたしにはメルヘンを求めてるんでしょ、と小さく言ったのを私は聞き逃さなかった。私は周りの同学年より大人びている自覚があるが、それは律も同じなのかもしれない。いや、むしろ律の方が大人かも。律は自分に何を求められているのか知っているのだから。

「月、今日は綺麗かなぁ」

 律がカーテンを開けて空を見上げると、黄金色の半月が浮かんでいた。部屋に十二月の冷気が流れ込む。

「ひぃばあば、無事だといいね」

「そうだね」

 律の小さななで肩に手を置こうとした時、テーブルに置いていたスマホが鳴った。お母さんからの着信だ。通話ボタンを押し、スピーカーにしてもしもしと言うと、お母さんは間髪を入れずに言った。

「ひいおばあちゃん見つかったよ……! 月ヶ瀬ダムの辺りで!」




 ひいおばあちゃんは家から五キロ離れた月ヶ瀬ダムの入口付近で見つかったという。酷い凍傷と打撲が数カ所あり、すぐに病院に搬送されたらしい。

 お父さんは家に帰ってくるなり、本当にかぐや姫なんじゃないのかあ? とお母さんを小突いた。見つかった場所が竹藪の中だったらしいのだ。九十を超えた体が凍傷を負って笑っていられる状況じゃないはずなのに。私と律は無理におちゃらけてみせるお父さんにそっぽを向いて寝室に向かった。こういう時は早く寝るに限る。本当は今日の単語帳の範囲を一周してから寝るべきだったけれど、それどころじゃないと体が言っているような気がした。

 それからの日々はシーソーに乗っているような気分だった。受験日が先か、ひいおばあちゃんの命が尽きるのが先か。あの日以来ひいおばあちゃんが目を覚ますことはなく、病院のベッドに横たわる状態が続いた。もうどの道長くはない。私にできることは勉強を続け、清風に合格することだけ。ひいおばあちゃんと一緒に行ったお花見の風景や一緒にしたお手玉の感触を思い出しながらペンを走らせ続けた。

 だけど、ひいおばあちゃんは私の受験日から五日後に亡くなった。受験終わったよ、感触良かったよとその寝顔に辛うじて言えたので、私の心は少しだけ穏やかに死を受け止めることができた。あっという間に家の中は弔いの雰囲気になり、今まで以上の頻度でおばあちゃん家に通うようになった。私は般若心経を覚えてしまい、寝ようと目を瞑ると般若心経が頭を回るようになった。

 一連の葬式で分かったことは、ひいおばあちゃんはかぐや姫ではなかった事だ。ひいおばあちゃんは嫁入りだったが、身の上を夫にもあまり話さなかったという。中でも子供時代のことは言おうとしなかったそうだ。

 葬式に出向いてくれたひいおばあちゃんを古くから知っている人は、ひいおばあちゃんが月ヶ瀬ダムの辺りで見つかったという話を聞いて深く頷いた。「あそこで育ったからなぁ」と。

 ダム開発で沈んだ集落。月ヶ瀬。ひいおばあちゃんが子供の頃には二十世帯程が住んでいたが、ダム開発の為に立ち退きを迫られて住人達は町に出た。町の生活と山間の月ヶ瀬の生活は全く違い、それでいて山人などと町の子どもからいじめを受けるから月ヶ瀬出身ということを隠していたんだ、とその人は話してくれた。

 下流の地域に安定した水の供給をするために作られたダムの底には、ひいおばあちゃんのふるさとがあった。帰りたいけれど帰れない場所があったんだ。

「あきちゃん、今はどう思う?」

 律は火葬場で遺体が焼けるのを待つ間、黒いスカートのプリーツを直しながらぽつりと言った。

「今の家と前の家、どっちが好き?」

 試すみたいだ、と思う。参列者の黒い服と火葬場の白い壁が私に選択を促している。

「……前の家が好き。帰りたい」

「あたしも一緒。今の家が嫌いなんじゃなくてさ、ただ、帰りたいよ」

「大事にしよ。帰りたいって思ったこと。今の気持ち」

 私たちは手を握り合った。戻ってこられるように。あの家に帰れるように。




 新年度、四月。私は真新しい制服を着て寮を出る。組み変わり続ける街で、あの家とダム底の春を願いながら、私は駆けていく。

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