第32話 力

 触れることなど、とても無理だ。これほどの力が溢れ出てる剣🗡️は見たことない。もちろん聞いたこともない。


【持ってみる。不安だけど…】


りあは、クロスブレードに触れようとしたが、


※バタン※


【くっ…】


慌てて俺は、弾き飛ばされた、りあを、


【大丈夫か?りあ】


【うん…涼くん、凄いね、これ…】


フェザーは、


【やはり無理か。仕方ない、この装備で…セーナ、何しようとしてる?離れろ!!】


【イエローチームの願いを諦める訳には…】


おおっ!!掴んだぞ。


セーナさん、凄いな。


でも、


【駄目だ…これじゃ、抜けない】


セーナさん、顔色が悪くなってきて、


そこに、ゼストが、


【俺の手を離すな!!】


セーナさんを掴んだゼストは、全力で、


【ぬおぉぉぉ!!!!!】


セーナさんを無理やり引き離した…


【…ありがとう、ゼスト】


【ふー、もう力何も残ってないけどな。無事で良かった。セーナ】



………………………………………………………



フェザーは、俺達に、


【ゼスト、セーナは休ませよう。そもそも俺が無理やりレッド、イエローのチームを任せてしまったんだ。済まない…無理をさせた】


チームの中で残ったのはこの二人だったのか。


 フェザー達がせっかく呼び寄せた、クロスブレード、何とかならないのか?


 軽そうに見えるんだけどな。何で触れること、掴むこと出来ないんだ?


周囲を見て特に何も仕掛けは無いな。


ずっと見ていた、ルーが、


【じゃ、私が!!】


フェザーが、慌てて、


【君じゃ無理だ。危ない!!】


【フェザーさん、このフェザーシールドがあるんで大丈夫…あっ、ごめん、いたの?涼…】


【うわっ!!】


 ルーにぶつかり、転びそうになり慌てて何か捕まろうとした俺は、ついうっかり、


クロスブレードを…掴んでしまった!!!


掴んで…ん?掴める?


何で?もしかして、軽い?


みんな何故これを掴めなかった?


りあは、


【涼くん、何で?掴めるの?】


フェザーも、


【お前、平気なのか?】


 平気も何も、軽い!!フェザーブレードよりも軽い!!


ゼストは、


【こいつ…これが召喚獣の力なのか?】


セーナさんも、


【レインのこと、任せられるかも】


不思議だよな。俺なんか特に力強く無いのに、


軽いんだよ、空気みたいだ。この剣🗡️


【りあ、フェザーブレードを頼む。涼、クロスブレードを託すからな。ルーも行けるな。ゼスト、セーナ、ここまで助かった。ありがとう】


ゼストは、


【俺はセーナと元の時代に戻るぞ。フェザー頼む。みんな、生きて帰ってこいよ】


セーナも、


【レインのこと、お願い。元々大事な仲間だったの。昔のレインに戻して!!】


フェザーは、


【ああ、約束は出来ないがな。全力は尽くそう。戻すぞ!!それ!!!】












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