第30話 装備

【騙していてすまない。俺がただ一人の聖騎士だからな。フェザーと言う名も伏せておいた。これにはちょっと事情が…みんなには関係ないことではあるが。それぞれの装備はいいか?俺がブレスレット使う時は俺も後ろにいろよ】


りあは、盾を構えて、ルーは鎧を纏って、


 俺は慣れない剣を。これ、りあの方がいいんじゃないか?


 りあは、剣は持っているが、俺では使いこなせない…ん?軽!!何だこれ?


自由自在に舞うように使えるぞ!!


【涼、素質あるぞ。フェザーブレードを軽いとは言えそこまで簡単に舞わせるとはな】


フェザーブレード?自分の名をつけたか。


さすがに爺さん。性格までは変わってない。


りあ、ルーは、


【じゃ、私のはフェザーシールドですね】

【このダサい鎧はフェザーアーマー…ね】


フェザーは、ノンノンノン!!ジェスチャー。


【ルー、違うぞ。それはフェザープレートだ】


【大した違い無いじゃん!!ダサいのは変わらないんだからさ】


ルー、ブレスレットの方がいいらしいな。


俺の剣と変わってやりたいくらいだが。


フェザーは、


【それぞれ意味があるんだ。気に入らなくても我慢してくれ。後で解るはずだ。さて、後は…これだけだ】


クロスブレード…やはり。


それを探しているのか。


【クロスブレード…これを手に入れたら、りあに。ただ情報が無いんだ。伝説の剣ではあるが、実在するはずだ!!これがないと】


りあは、


【クロスブレード、それが無いと勝てないんですね。あの強さのレインには】


【ああ、接触して解っただろう、あの強さ。何が彼を変えたのか?暗黒騎士…私とは対極する存在だが、あの強さには到底追いつけない】


りあは、疑問を投げかけた。


【フェザーさん、何故剣を使わないんですか?】


【んー、それは、触れないでくれ】


ルーは、大きな声で


【涼さん、じゃ、その剣とこの鎧変えて!!】


 さっきさ、フェザーが意味があるって言ったよね!!よほど気に入らないんだな、それ。


【ルーちゃん、そんなに嫌ならさ、私の盾と変える?ねっ、同じ防具だし、いいよね?フェザーさん】


【……うーん、それならば………】


【りあちゃん!!ありがとう。はい、これ】


【じゃ、盾ね。この盾の穴に何か付けると可愛いかも🩷】


【わーい❤️じゃ、このアクセサリー付けようっと。大事にしまっていたんだ。ペンギン🐧ちゃんのホルダー】


【私もじゃ、このダサい鎧に…何かあるかな?…あっ、このイルカ🐬ちゃんのペンダントつけよーと。適当にこの辺に…こうやって!!よし!!どう?ルーちゃん?似合う?】


【似合う似合う!!今なにしてたの?】


【早業りあ、凄いでしょ!!剣先で開けちゃった】


フェザーと見合わせて、口をあんぐり…


戦闘用の装備ですが、それ。


お嬢さん達…


フェザーが、りあの鎧を見て、


【りあ、きつそうだな。だからそれぞれ意味があるって言ったのに…そのサイズで無理なんだよ。なぁ、涼?ん?何だその目👀は?】


お前も緊張感ねーぞ!!フェザー。


りあの…その…なんだ…ある場所…見過ぎだ。





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