第15話 Prologue3

【涼さん、怪我とか無かった?】


 りあ、それは俺のセリフだよ。あー、剣士になりたい!!それも強く素早く最強の…


【ごめんな、俺、何も出来なくて】


りあは、笑って、


【フェニックス🐦‍🔥なんですよ!!大丈夫。涼さんはいざという時こそ活躍出来ますって】


ルーは、話を遮って、


【じゃ、防御壁の中にみんないますね。絶対に出ないでくださいよ!!】



空の雲が消えていく。そして、青空が広がる。


無数の光のカーテンが現れて、敵を包み込む。



………………ファルコンアロー!!………………



 ルーが上げている両手を降ろすとそれに合わせて無数の矢が降り注ぐ。


圧巻だ!!あれほどの敵が全て…


俺達はカーテンの外の防御壁の中にいる。


この防御壁があるから安心だけど。


 これが白魔道士か…ん?白魔道士って回復だよな?何故これほどの威力のある?何故?


【ふぉふぉふぉ、さすがわしの見込んただけあるな。でもお主の力はこんなもんじゃないぞい。なっ?手を抜いたじゃろ】


ルーは、照れ笑いして、これが可愛いんだ!!


【バレました?てへっ!!だって本気出したらもっと年取っちゃいますもん。これで10日くらいって感じですね】


年齢のこと?何のこと?


【ルー、力使うと年齢が?そんなことあるの?それはヤバくないじゃないか?】


【ありがとう、涼さん。心配してくれて。正確には肌がね、肌年齢っていうか、ねっ、みずみずしいでしょ?もちもちでしょ?これに負担かかるの。どうかな?10日使ったから少し変わってる?】


どれどれ?


※プニュ…プニュ…※


【大丈夫だよ。充分みずみずしい。綺麗な肌してる】


【あー、良かったー。涼さんに褒められた!!若返っちゃうかも】


可愛いな、ルー。


※ゾクッ!!※


 なんか怖い?恐ろしい視線が向けられてるような。これは…


【涼くーん、あのね、ちょっといいかな?】


嫌です…ごめんなさい…許してください!!

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