手錠と恋
志田凛
手錠と恋
「なになになになに?」
私は友達に教室に連れてこられた。すると…
「何だよもう。」
え…?健斗くん…。
私の大好きな彼が私の隣に座った。
「何するの?」
「今から恵と健斗の手を手錠で繋ぎまーす。」
え…?え?え?
私が動揺しているとあっという間に手錠で繋がれてしまった。
「やるべきことしたら解放してあげるからね〜。」
え?やるべきこと…。
何それ何それ…。
やばい大好きな健斗君が隣に…。
「え…。や。あのぉ…。」
「おお…。なんだ…。」
健斗君もわかってなさそうだな…。
「何のことかわかる?」
「全然。ちょっと眠くなったから寝ていい?」
「いいけど…。」
何だそれ…。
でももう少し一緒にいたいからいいけど…。
***
「おいいつまで学校にいるんだ?」
だれだ…?誰かの声が聞こえる…。
「ふぇ?!先生?どうしたんですか?」
「もう19時だぞ。早く帰れー。」
ああやばいやばい。早く帰んないとおおっ…っと。
そうだった手錠ついてるんだった…。
***
うわあ。
何で好きな人と一緒に帰ってるんだああああああ…?
「どうする…?」
「どうするって何をですか?」
「いやいや。これ。」
ああ。手錠ね…。
「私。あの子の家知ってるからそこ行こう。」
「いや。やめておこう。もう少し一緒にいたい。」
へ。本当…?
「恵の家行っていい?」
「え……。いいけど…。お母さんいるよ…。」
「大丈夫だと思う。」
いや大丈夫じゃないでしょ…。
私は少し不安を感じながら家に向かう。
「ただいま…。」
「おかえりってどうしたの…?」
「まあ…。色々あって…。」
「まあ。彼氏さん?あなたにも青春が来たのねえ。」
「違うって。行くよ…。」
私は逃げるように自分の部屋に向かう。
なあんでこうなるの…。
「ベッド座って…。」
健斗君を座らせる。
で…。何しよう…。
無言の空間が流れる。
気まずい…。
そう思った時健斗君が口を開いた。
「俺のこと…好き…?」
「え…。」
「俺は好きだよ…。」
そういうと健斗君にベッドに押し倒された。
「恵は…?」
「私も好き…。」
そういうと彼の唇が近づいてきて、私の唇に触れた。
「これは俺が考えたんだ…。」
「そうなの…。」
「俺と付き合ってください…。」
ずるいよ…。もう。
大好き…。
「お願いします。」
手錠と恋 志田凛 @raika_sug02
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