第22話ありがとう

わたしは彼氏のお父様に感謝をされていた


「本当にありがとう」


土下座をするんじゃないかと思うぐらい頭を下げられて戸惑う


「どうしてそんなに」


「だってあいつはな彼女が一人いたんだが他のやつに取られてなそれ以来恋をすることを怖がっていたんだ」


その話しを聞いて彼がそんなに重たい過去があったなんてと思った


「だからわしはあいつがお前さんを連れてきたとき本当に添い遂げてくれるのか気になっただからわざわざ呼んだんだしな」


元々つれてくることを知ってたのだと驚いた


「でもお前さんと話して分かった覚悟を決めて付き合ってくれているのだと」


「まあ付き合ってすぐに呼ばれて驚いちゃいましたけど」


「がっはは悪いのう」


お父様は右手を自信の顔の前にもってきてごめん値みたいな感じのポーズをとってくる


「ついに前へ向いてくれているのだな」


小さな声でそんなことを呟いていた


感慨深そうな顔をしているお父様をみてああ遥斗さんは愛されていたのだと思った


「良かったです」


「どうした?」


「いえ遥斗さんがお父様に愛されていたのだと分かって嬉しく思っただけです」


「そうか」


「あとお母様はどこにいらっしゃるんですか」


「ああ妻は」


少しだけ悲しそうな顔をしたお父様は話し始めた


わたしは知った


遥斗さんのお母様が離婚していなくなったことをそしてショックで引きこもっていたことをそれをみかねたお父様が仕事を手伝うようにいって今社長になるため頑張っていることを


わたしはその事を知ってそんな無理やり今でも壊れてしまいそうな彼を助けることが出来るのだろうかと思ってしまう


彼のことを未だによく分かっていないのかもしれない


ならわたしは


「わたしまだ遥斗さんのことを知りませんだから今から知っていきたいと思います」


「そうか」


お父様は嬉しそうに答える


わたしはそんなお父様にお礼を言って遥斗さんのところまで向かう


まだわたしたちはお互いのことを知らない


だから知っていきたい


今から知っていこう

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