第20話告白
彼は目か覚めてベッドから起き上がる
「おうおはよう」
「ええおはよう」
わたしはさらっと好きだと言おうと思った
だけど結局その告白は言えなかった
「ねえ」
わたしは彼を呼ぶ彼はわたしの方を向いてくれる
「どうした?」
「すっ」
言葉がでなかった
ダメだ緊張して言葉を発することが出来ない
「だいじょうぶか」
顔が真っ赤になっているであろうわたしの顔を心配そうに彼は見つめてくる
「ああそういうことね」
彼はなにかを察したようなかおになる
でもわたしはわたしのことだけで精一杯で気にすることができなかった
「まあ気にするなよそれじゃあなにか飲み物でももってくるよ」
ああこれで終わってしまった
わたしは用意していた告白が台無しになる形になってしまった
悲しみにくれていると涙が自然とこぼれてくる
そんな涙を流しているわたしにコーヒーの空き缶をほっぺたにつけてくる
「つめたなにすんのよ」
わたしはおこるそうすると彼は笑う
「あははからかってやったぜ」
子どもみたいに無邪気に笑う彼をみてわたしはまあ仕方がないかと諦めかけたそんなときだ
そう思うと彼が膝を曲げて地面に置くと右手をわたしの方に伸ばしてくる
まるでアニメのプロポーズみたいに
「好きです付き合ってください」
うやむやになったわたしの告白を彼は引きついでふいに告白をしてきた
もちろんわたしは驚いたけどそれ以上に嬉しかった
「なんだそのダメか?」
上目遣いに聞いてくる彼にわたしは顔を横に振って答える
「いいえわたしもすきですだから返事の答えは一つですわたしこそお願いします」
わたしはこぼれた涙を人差し指でぬぐい笑顔でそう答える
偽物の恋人から本物の恋人へ
ここから始まる本物の恋人になってからの初めてのデート……ではなく
「さあ今から親のところへ行こう」
まさかの親へ直行
早すぎる急展開
だけどデートを二回もしたからまあ良いか
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