第3話服を脱ぐ

俺は彼女が脱ごうとする手を無理矢理止める


「なにをやろうとしているんだ」


「だってあなたが俺は下なにも着ていないから恥ずかしいと言ったんじゃない」


「君だって恥ずかしいはずだろう」


「ええそうねだけどどちらかがやらなくちゃいけないならわたしがやるしかないじゃない」


あらやだカッコいい


相対的に恥ずかしいから脱ぎたくないと言ってる俺がカッコ悪く感じてくる


「でも下はなにか着ているのか」


「ええスポブラを」


「じゃあダメじゃんR18指定されちゃうじゃん」


「冗談よ」


冗談いうんだ


「インナーを着ているわ」


「そうですかならいやでもよくない気も」


「そんなにいうなら分かったわわたしがトイレからインナーを脱いでくるからそれをあなたが着なさい」


どういうことか最初は分からなかったが考えていくと


「ああ俺が服を脱いであなたのインナーを着てあなたはインナーを脱いでTシャツを着ると」


「ええそうよ幸いブラジャーをつけているからTシャツが透けて見えてしまっても安全よ」


「アウトだと思いますが」


「そう厳しいのね」


「いや普通だと思いますが」


「まあいいわならどうするの」


「そりゃどうするって」


どうしよう


俺が脱いでも下はなにも着ていないから上半身裸の男性とアニメTシャツを着ている女性っていうペアルックをしているカップルを越えたなにかになりかねない


見方によっては露出狂の趣味をもつ彼氏に付き合う優しい彼女に見えるのではなかろうか


「はあ分かりましたあなたの作戦に乗ります」


「そう納得してくれたなら嬉しいわじゃあトイレで脱いでくるから」


彼女はそういって席を立ちトイレに向かう


だが冷静に考えるとほとんど初対面の相手のインナーを着るのは相当ヤバイのでは


俺恋をしたことがないからわからないけどなんだかドキドキするかも


それをごまかすように俺はまたスマホをする


そして見てしまったまたもや俺のを撮られていたのだ


それもこんな呟きと共に


『彼女がインナーを脱いで彼氏に渡すらしいそして彼女を待っている間彼氏はなにかを隠すように頭を抑えていた』


おいおいなんだその呟き明らかにあっち方面に思考向かせるつもりだろ


違うんだがあ

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