第7話 泣いてる子供を助けるのは良いこと!……………のはず。

カフェを出て時間を確認。

おーちょうどいいくらいに本屋開いてるじゃん。行くか。と、歩きだそうとした時、


「うぇ~~ん!!」


子供の泣き声が聞こえた。

見るとそこには5歳くらいだろうか?黒髪ロングの小さな女の子がいた。

誰かとはぐれたのか?てか皆無視かよ。都会は寂しいな。助けの手を伸ばせよ。忙しいのも分かるがな?まぁ、仕方ない。



「どうした?嬢ちゃん?迷子か?」


「………………」


「どうした?言ってくれないと分かんないぞ?」


すると子供はキッズケイタイを出し110と…


「待て待て待て。俺不審者じゃないんよ?助けに来たの?分かる?」


「お姉ちゃんが知らない人に喋られたら110にかけろって。」


「極端な姉さんだな?とりあえず、俺の名前は五十嵐 淳。名前を出すような犯罪者はいないだろ?」


「まぁ、確かに………」


「嬢ちゃんは?」


「英玲奈。えれなだよ。」


「えれな、いい名前だな?」


「何?ナンパ?」


「君小さいのに言葉が大人ですな?ナンパじゃないから。まぁ、とりあえずえれな腹減ったか?」


「お腹は………まぁ。朝食べてないし……」


「じゃあおごってやるからついてきな?」


「食べ物で懐柔されないですから。そんな女じゃないですから。」


「君多分凄い立派な大人の女性になるよ。俺が保障するわ。とりあえず行こ。お姉さん?にもそこに行くから来てって連絡しな?目印があったら楽だろ?」


「そのために1ヵ所に?」


「当たり前だろ?頭使ってるから。」


「ホントですね。私は小さい女の子が食する姿が見たいただの変態なのかな?と思いましたよ。」


「とりあえず誤解が解けて良かったわ。で聞くけど、クレープは好きか?」


「好きか嫌いかで言えば大好きですね。」


「そりゃ良かった。この近くに隠れた美味しいクレープ屋さんがあるんだよ。そこに連れていくからお姉さんにも連絡しな?」


「そう言って眠らせて私を懐柔する気……」


「しないから。めちゃくちゃガード固いね?あんまり固すぎると苦労するよ?」


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