第3話 見てみぬフリはダメ!……………なはず。

本屋が朝早く開いてる。まぁ、ちょっと急ぎすぎてあと30分くらいあるけど………まぁ、待つか。そうだ。この奥に誰も来ない秘密の公園みたいな穴場があるんだった。そこにコーヒー買ってから行くか。


その公園はまず遊具がない。そして汚い。そして場所が立地的に悪い。と3つの欠点から誰も来ない公園として有名で知る人ぞ知る穴場なのだ。悪いことするやつもここに来るらしいがわざわざここで悪いことするか……


「おい!クソ女!」


何?何?何?

怒号が聞こえる。そっと見るとそこには女子2人、男子5人がうずくまる女子をボコボコにしていた。うわぁ、令和版浦島太郎かな?


「何で俺らの言うこと聞けねーんだ?あぁ?」

「アンタの役目は私たちの奴隷でしょ?早くごめんなさいって言えば?なら許してあげないことも」


「イヤ」


ゴスっと腹に一発重いのが入った。

見てられない。警察呼ぶか?けど警察呼んでも根本は解決しない。なら………めんどくさいけど………


「もうお前し………ぐわぁ!」


顔面を蹴ろうとしてたヤツの顔面に蹴りをお見舞いする淳。


「誰だ?テメェ?」


「え?え~と。そうだな………真似するなら、狩人、かな?」


コンコンっと靴をしっかりと履きながら淳はそう微笑みつつ暴漢たちに言葉を発した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る