第8話 洞窟の門番
「グレイー、俺らって何泊で森を抜けてダンジョンに行けるんだっけ。」
「えっとねー、3泊だな。割とハイペースで行くから疲れたら無理せず言えよ。」
「はーい!」
「りょーかい。」
森を歩きながら俺は思案する。
果たして今の時代のダンジョンはどれくらいの難易度なんだろうと。
俺の時代の中のダンジョンが極まってた時代はキールは20層ぐらいで限界だと思うけど…。
(森の魔物のレベルがこれなら…)
「!」
魔物の気配。
「2人とも、後ろから!」
「お、きたか!」
「グレイ!
「わかった!」
さてさてこっちに来てんのは…
そこで、魔物が姿を表す。
(
そう思いながら俺はトロールが仕掛けてきた攻撃をかわしつつ足と足の間を抜け、魔法を放つ。
「
トロールは避けようとするが、避けきれず左腕が落ちる。
「ぉぉおおおお!」
トロールの棍棒とキールの刃が相対する。
その上からララが一撃を入れようとする。
が、避けようとするトロール。
「極夜!」
俺は極夜を出すと同時にーー
「おーラァ!」
トロールの両足を切る。
ドゴォッとララが一発決める。
消滅した。
「ふぅ…。」
「森の奥に行くにつれて強くなっていってるね。」
「ダンジョンから漏れ出る魔力は濃いからな。」
「でも逆にかなりダンジョンに近づいてきた実感が湧いてくるな。」
「確かに。」
そこでまあまあな魔力を感じる。
「止まって。」
「魔物?」
「よーし、頑張るぞーー…」
「待て待て。今回は少し相手を観察してか行く。」
「なんで?」
「強いから。」
「?強かったのは今まで通りだろ?段違いに強いとかあるのか?」
「多分だけど、アレはダンジョンの門番。」
「…なるほど。」
「じゃあ作戦立てていかなきゃね!」
「ああ。作戦を立てよう。」
そう言って俺らは木の影に隠れて作戦会議を始める。
「そもそもあれってなんの魔物なんだ?」
「多分『
「弱点とかはあるの?」
「鱗が硬いから鱗と鱗の間に攻撃を入れるのが基本だけどその鱗と鱗の間がかなり狭いから最初魔法職は攻撃ができないんだけど…」
「じゃあ最初は全員前衛?」
「いや、あくまで攻撃が通らないだけだから沼を作ったり2人にバフをかけたらりできるから俺はずっと中衛。」
「りょーかい。」
「前衛はどう動いて欲しいとかあるの?」
「相手に傷を作って欲しい。そこを俺がこじ開けるから。」
「おっけー。でもレッサードラゴンってどんな攻撃してくんの?」
「主に尻尾の硬い塊みたいなもんをぶん回しくるけど瀕死になると噛みつこうともしてくる。尻尾の動き結構早いから気をつけてほしい。」
「おっけー。」
「りょーかい!」
一応極夜も出しとくか。
「じゃあ、3、2、1で出るぞ。」
「うん。」
「いつでもいいぜ。」
うん、2人とも大丈夫だな。
「行くぞ…3、2、…」
2人が構える。
「1……行くぞ!!」
「おっしゃぁ!」
「いっくぞー!」
レッサードラゴンがこっちに気がついて戦闘体制にはいる。
「2人とも!横に広がって!」
「おう!」
「わかってる!」
よしよし。
これで俺の魔法が打てるな。
「『
狙うのは関節!
(これが効かなかったら前衛2人に全投げになっちゃうんだが…)
「オオオオオオオオオ!」
「…効かないか。」
魔石に囲まれてるだけはあるな。
「2人とも!好きに動いていいよ!」
「ああ!」
「頑張るぞー!」
(まあやっぱ魔法使いってのは…)
「援護が花道だよな。ウ●ップも言ってたし。」
アイツ映画でボコボコにされてたけどね。
「グレイ!」
「おっけ!」
そう言いながら俺は右手に魔力をこめる。
「
キール達の足場を奪うわけには行かないから結構むずいな。
「おおらぁ!」
キールが切り掛かる。
が、跳ね返される。
「硬すぎるだろ!」
「キール!尻尾来てる!」
「うお⁉︎あっぶね!」
ララが走りながら叫んだ。
「同時に行こう!キール!」
「りょーかい!」
2人が両側から走り出す。
キールは下、ララは上から行く。
「!」
すると、キールが切った位置から血が吹き出してきた。
「2人とも!コイツ腹に魔石がついてねぇ!」
「⁉︎なんでだ⁉︎通常ついてるはずなんだけど…」
「今はいいよ!それより腹に攻撃入れる方法考えよ!」
「…そうだな。キール!ララ!一旦コイツから離れて!
「できんのか?」
「ハハ、舐めんなよ。最強だぞ?」
「わかった!」
さ〜て、派手にやるか!
「『
どっと地面から血が押し出してくる。
「これを纏めて…背負い…なぁーげ!」
ハハハ!
見た目の割に軽いぜ!(※こいつが馬鹿力なだけです。)
「キール、ララ!」
「オッケー!」
「最大火力で行くぜ!」
最後に沈めるために
「『
「『
辺り一面が光に包まれる。
「…やっぱりそこらへんの魔物よりも強かったねー…疲れちゃった。」
「そうだなぁ。」
「じゃあ今日はまだ明るいけどここで寝床の準備始めちゃおうか。」
「やったー!」
「じゃあ俺薪集めてくるよ。」
そんな感じで戦いは終わった。
「俺ちょっとドロップアイテム何が落ちたか見てくるー。」
「じゃあテントのやつだけ…」
「ああ、そうだね。」
影からテントを取り出す。
「はい。」
「ありがと!」
さてさて、魔石の他に何が落ちるかな〜。
「…おお!魔核じゃん!」
ラッキー!
他には何かあるかなぁ…。
「…ん?なんだこれ…。」
赤い…塊?
魔石…ではない。魔力だけで出来てるわけじゃない。
何か
これってまさか…。
「呪い…?」
なんでここに…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これがテロリストたちによる物だと気がつくのはまだ先の話…。
風邪を拗らせてしまった為、更新がいつもより遅れてしまいました。申し訳ありません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます