第3話 ふいに
冷たい感触が私の手を包んだ。
見上げると、夫が見つめていた。
その瞳は。
握りしめる指先と同じように冷たく光っている。
だけど。
口元は歪んだ笑みを浮かべて。
熱い視線を。
投げかけるのです。
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