結局おねだりには弱い
まずは一風呂。
髪は解いた。
久しぶりの湯船。ババンババンバンバンっとくらぁ。
フーミンのCMごっこだってするぞ。
俺は乳より頸と太ももに萌える。
久々にリ○ップ使っておこう。無香料。
俺は加齢臭が気になるお年頃だったから爽やかな香り付きが好きだったんだが、今の俺にはそんな心配はない。無いよな?
俺的、至上最高のイケメンが臭かったらツラいので、清潔感は維持せねば。
どうでもいいことだけど、男も女もフェロモンムンムンだと臭そうって思っちゃうんだ。嫌な匂いじゃなくて、フェロモンって麝香とかなんとも言えない香りっていうやつ。俺の主観な。
匂い立つような色気がありそうに見えるとそう感じるんではないかと思ってみる。
何を言っても魔法使いだった俺が言うと負け惜しみだ。だけど今の俺はイケメンだ。フェロモンは出てなさそうだけど。
昔シャ○ルのエゴ○ストを好きなボーカルが使ってるって言ってたから真似したりしたなぁ。あれ、多分さ、嫌いな男が付けてても臭いって思われると思うんだ。
姉なんかには「クセェぞ。似合わねぇ」って言われたもんな。
ゆっくり浸かって満足して風呂を出た。
バスルームを魔法で〈洗浄〉、楽でいい。
髪を魔法で乾かして、ポニーにしてから、さっき切っておいたチーズとかツマミを更に盛って、ワインとグラスをテーブルに並べる。
生ハムの原木もデデーンと置いた。
ふむ。ふむふむ。
あれだ。チーズもいっぱいるんだよ。したらば!!
チーズとか焼く機械も欲しいよな。
よし、買おう!とスマホを出したら、メールがいっぱい来てた。
「うわぁ・・・」
うわぁだったよ。
チーズ欲しいや、チョコの追加とか。
カニ脚やブ○ボンのクッキーまで指定してきた。
神、暇なんだな。ほぼずっと俺のことを覗いてる。
俺なんか見てないで悩める子羊を救ってあげなさいよ。
テキトーにポチポチした。
俺はチーズ焼くやつが欲しいんだってば。
ショップ検索してたら、大型のヒーターは結構いい値段するし、邪魔だと思った。
無限収納あるけどさ。
小さいフライパンみたいなのが付いてるラクレットグリル、天井が鉄板なヤツが色々使えそうだと判断してポチ。
外で出しても魔法コンロの仲間って言えそうじゃん。
チーズいっぱい見てたら、パスタ食べたくなったので茹でた。
どうせ神たちも見てるからいっぱい茹でた。
俺的カルボナーラって言うか、クリームソースかな。ベーコンと玉ねぎ、牛乳とコンソメキューブと塩胡椒にとろけるチーズに溶き卵入れて、時短なんちゃってカルボナーラだ。
コンソメをたっぷり使うのが好きだ。
そんなの考えてるとピザも食いたいじゃん。今から捏ねると遅くなって腹が減るので、ピザ生地はポチった。
ふー。出来上がったチーズピザとパスタにさらにチーズを入れて、生ハムものせた。
あ、海鮮パスタも良かったかな。ま、次回な。
神様用は、食事もお菓子もまとめてドリアスたちに送っておく。
さて。レッツゴー実食。
テーブルにみっしり並んだピザとパスタと生ハムの原木に赤ワイン。
俺、元々太りやすくは無いけど、今はさらに現状維持ができちゃう魔法が使えるからな。
カロリーなんか気にしない。
妹には「タヒね!!」って言われるやつ。
うははは、チーズを数種類使ってさらにかけちゃうぞ。
「うま~」
癖があるチーズも混ざってるけど、それがまた酒に合う。
生ハムのしょっぱさとクリームソース。
ピザはクアトロフォルマッジ風にして蜂蜜たらーり。
深夜に高カロリーじゃ。
ワインに合うぜ。早速チーズをラクレットグリルでとろけさせて、ウィンナーと冷凍フライドポテトをチンしてから混ぜた。
んほー!
パスタも久々だ。うんまーい。コンソメに飢えてた。調味料って大事だ。
胡椒も粗挽きで思いっきり。
ワインを一本空けて良い気分になったので、テーブルを片付けて、続きはビールだ。
カジャルの葉巻は何味かな〜。
ふんふんとボディの匂いを嗅いでからいざ!
「ふぅ・・・」
多分シナモンっぽいか?
ほんの少し匂い付け程度だと思う。
メンソールとはまた違った感じだ。
俺ばあちゃんにもらうニッキ飴は嫌いだったな。甘いの期待してなんかガッカリして。
駄菓子屋でジュースだって思って買ったニッキの味のもびっくり。ちゃんと見たらニッキ水って書いてあるのになんか色に惹かれて買っちゃうんだよ。
大人になってからはシナモンは平気。
でもニッキ飴は苦手かな。
「ふー」
この葉巻は悪くはない。
シナモンはほんのりだし葉っぱのビターさに合ってると思う。
「明日は寝たかったなぁ」
せっかくの休みに狩りに行くとか意味わからん。
そう言えば、商店で買った籠手、縄の威力はどんな感じかな。
右腕に装着してみた。
アームカバー的なのだから籠手じゃないのか?一応、手の甲も少し金具がある。
「ふふふ、俺の右手に宿りし暗黒・・・なんだっけ?」
ポーズを取って見たもののセリフが思い出せないな。
ちょっと廊下の方に出て。
「ネビュ○ッチェーーーン」(vo.堀○さん)
ビューンと縄が勢いよく飛んでいった。
先っぽにオモリみたいなのが付いてる。
こんな薄いアームカバーの中にとんでもないバネが入ってんのか?
回収はもう一回ボタンを押すとメジャーや掃除機のコンセントが戻るみたいに吸い込んだ。
スッゲー!!!
もう一回。
「僕の鎖からは逃げられないよ」
縄だけど。
アンド○メダを思い出すと「やっぱりきてくれたんだね、兄さん」って兄さん思い浮かばなくなるな。
これを使う機会があるのかは謎だけど、良いものを手に入れたな。
ジャキーン!
弓は横に左右で広がって、弦が反動でビョーンとなってる。
威力は?って思ったけど室内で撃つのは無理なので弦だけ引っ張ってみた。
魔力がちょっと吸われる。
魔力で強度を上げるのかな?
明日チャンスがあったら森の中とかで試してみよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます