海ダンジョン 3

 ここまで順調だったけど、そろそろ一人って言うのがキツくなってきた。

 群れでくるのはちょっと面倒で。


 ゴブリンは雑魚なんだけど、たまに魔法使う奴や盾や剣の扱いが上手いのが出てくる。

 明らかに冒険者からゲットしてそうな装備持ってたり。


 完全に気配を消してスルーして移動もありだけど、そうするとダンジョン楽しむって言う目的が宙に浮く。


 近くに人の気配がないので、ライ○セーバー無双だ。

 ゴブリンは首を斬ってもしばらく動く(キモい)が心臓を狙えば止まるらしい。


 風魔法を纏わせれば、薄い緑の光を帯びてスパパーッと斬ってくれる。

 特殊個体らしいのはちょっと手抉ったけど、俺のライ○セーバーは無敵(厨二)。


 ゴブリンは消えて、魔石かゴブリンソード、下級ポーションが落ちた。奪ったらしい武器はそのまま残った。

 うーむ。持ち帰るべき??


 さて、刀はライト○ーバーではないので良い加減名前が欲しい。

 日本刀を元に洋風の拵えになってるので、名付けに困る。

 使う魔法によって色が変わるのでレインボーってダサいか。

 セブンスターって頭によぎった。

 セブンスターにすると脇差はラークとかになっちゃう。

 七星・・・てんとう虫か電車のイメージ。


 名前は難しいなぁ。日本刀からパクると拵えが違うとか刃紋がって怒られそう。


 うーん、光明・・・三蔵しか出てこない。

 

 天河と暁月で良いかな。

 打刀が天河で脇差が暁月。


 オーズの槍は雷鳴、そのまんまか。


 その時の気分でサンダーソードとかグングニルとか言っちゃうかもだけど、一応命名したぞ。

 銃は今のところライフルとピストルくらいだから良いかな。

 たくさんの動く的は狙えないと言うへっぽこさに気が付いたから、ちょうど良い敵が出てこないと木の実にしか使えないぞ。

 無駄に連射するより、刀のが手っ取り早いんだもんな。


 ちょっと疲れたけど、八階層に向かう。

 休憩は階段のある部屋がセーフゾーン。

 タバコはちょいちょい咥え直してたけど、落ち着ける場所ではコーヒーかビールを飲む。


 今はコーヒーの気分。コンビニのホットコーヒーとフィナンシェをポチッとな。

 新着メールがティアランシアだったので開くと真珠の指輪と粉が欲しいそうだ。何もしなくても綺麗なのにな。

 ちゃんと贈り物にした。


 ・・・俺の行動めっちゃ見られてるな?もし彼女が出来たら見られちゃうのか?

 誰だ。出来るわけないとか言ったのは?被害妄想か?


 ダンジョン産の粉のレベルは知らないけど、ディ○ールのだっけ?あのアンナに強請られたのを思い出したのできっと良いものだとパウダーを人数分ポチって贈った。オーズの嫁が何人か聞くのを忘れたので箱買いした。足りなかったら何か言ってくるだろう。


 肌の色がどうとかキレられたことがあるのでファンデーションは買わない。

 カバーがどうとかは白いサラサラしたやつだったので色目は関係ないはず。

 化粧品は資○堂だと思う俺はじじくさいと言われたんだぜ。資○堂に謝れ。

 

 そういえば俺、〈メイクアップ〉でお化粧できちゃうんだった。女神も魔法で良くないか?そう言う問題じゃないのか?女心はわからないぞ。


 コーヒー飲んで一息ついてから八階層への扉を開く。 


 今度はちょっと湿気った森だ。不快指数が高め。

 寒くはないのでそのまま進むことに。

 この階層に発光くらげきのこがあるようだ。


 ちょっと気になるので探しつつ歩くと二メートルくらいの蛇とムカデが出てくる。

 蛇はまだ良いけど、脚!!もうキモい通り過ぎて苛立ちしかない。


 ドロップは油落としてくるんだけど、火をつけると長持ちとか火傷に効くとか良いものだけど、もう出てくるなって。

 蛇は蛇毒、皮、肉のどれかが落ちる。

 蛇毒って解毒ポーションに使えるらしい。

 

 変な鳥も出てくる。オナガドリっぽい見た目で蹴りが強い。天河でスパーンといける。

 尻尾か肉が落ちてくる。尻尾、何に使うねん。


 樹木が密集してる先に洞窟があったので入ってみる。大きなコウモリがたくさん出てきた。これは地面ウンコ祭りかとかドキドキしたけど、苔いっぱいあるくらいで不潔では無さそう。

 少し奥まで行ったら光ってるくらげ出てきた。

 見た目は手のひらサイズで足の短い可愛いクラゲ。

 地面よりほん少しだけフヨフヨ浮いてる。

 鑑定で見れば、発光くらげきのこだった。叩き落として採る。若干可哀想なんだけど、生き物では無いらしいので食材として無になって回収を続けた。


 行き止まりまで進んだら宝箱があった。ミミックだったのでスルーしようと思ったら、これも倒せばドロップするみたいなので、とりあえず開けて襲いかかってきたのをスパーンと。斬れないものが無いって凄いよね。

 落ちてきたのは傷ポーション。


 ふむ?怪我をさせる予定で最後は怪我を治せって言う優しさか?

 

 宝箱がくれるかもな酒を期待していたのに。


 当たり外れは仕方がないので、九階層に向けて進む。

 オオカミが出てきたけど、多少強いかな?くらいだ。


 そしてゴブリン。スマートウォッチ見ると八階層より特殊個体が増えてる。そして魔物じゃない反応があるぞ。


「ヒィイー!!」

 やっぱ人か。

 なんで一人でゴブリンに襲われてるんだ?

 俺と同類のボッチ愛好家?


「助けいるのか?」

「はわわ!!!天使さま!?わっちは死んだでやんすか」

 俺の美しさに天に召されたらしいぞ。

「死んでねぇぞ」

「あわわ、お助けぇ」

 なぜか拝み出したので助けてやるか。


 あとで文句言ったら、ゴブリン探して元通りにしてやるぞ。


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