嘘で誤魔化して生きるのは、嫌だけど

白鷺(楓賢)

本編

嘘で誤魔化すことは、基本的に嫌いです。年齢を偽ることや、悪事を隠すことは特に許せません。良い人のふりをして、裏で悪いことをしている人を見ると、なおさら嫌な気持ちになります。私自身、自分がされたら嫌なことは他人にもしたくないと思っているので、基本的には嘘をつかず、素直に生きることを心がけています。


とはいえ、すべてを正直に話せているわけではありません。特に両親に対しては、どうしても打ち明けられないことがあります。それは、就労継続B型事業所で支給される工賃の話です。工賃は正直に言って高いわけではありませんが、それを伝えることで両親に余計な心配をかけたくない、また体調を悪化させてしまうのが怖いという理由で、詳しくは話していません。加えて、もし話してしまったら許してもらえないのではないかという不安も少しあります。


ただ、私は嘘をついているわけではなく、この問題は自分で解決しようと決めているから、あえて話さないのです。それでも、どこかで両親が薄々気づいているかもしれないという気はしています。それ以外のことに関しては、素直に話すように努めています。たとえば、「今度こんなことがあるよ!」とか「こんなイベントに参加しようと思っているんだ」と、できるだけ包み隠さず話すことを大切にしています。


嘘をつき続けて生きるのはとても苦しいことだと思います。嘘が積み重なると、周囲からの信頼を失い、ますます孤立していくように感じます。だからこそ、私は素直でいることを大切にしているのです。その姿勢は、執筆にも反映されています。特にエッセイでは、自分の感じたことや思ったことを100%自分の言葉で語るよう心がけています。素直に書くこと、それこそが大切だと強く信じています。


作品を通じて、自分の思いや感情をそのまま伝えることができること、それが私にとっての誠実さの表現なのです。嘘をつかず、素直に生きることは、他者との信頼関係を築くためにも、そして自分自身が楽に生きるためにも欠かせないものだと感じています。

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