想うは、貴女一人だけへの応援コメント
ホラーというより、友情、そして淡い初恋の物語ですね。しんみりしました。
想うは、貴女一人だけへの応援コメント
初めまして。
深淵の道化師と申します。
本作拝読させていただきました。
とても良い作品でした。
正直冒頭の方を読んだところ、本作はホラーなのかと思ったのですが、
読んでいくうちに違うことが分かり、最後は切ない気持ちになりました。
また、起承転結がはっきりしていて、
ストーリーがスッと頭に入ってきました。
あと、個人的に色々深読みしたため、予想が色々外れ、
非常に良い意味で裏切られました。
休日に素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
丁寧なご感想、本当にありがとうございました!
切なさや遣る瀬無さ、ノスタルジーなどの空気感を作中で出す事を、私は重視していますので、読んでいてそうした感覚を覚えてもらえたら大変嬉しいです。
編集済
想うは、貴女一人だけへの応援コメント
デニムには白Tシャツといったように、百合小説にはSFやラブコメをあわせるコーデしか、今まで私には思い浮かびませんでした。今回、わだつみさんに出会い、百合小説の可能性が広がった感覚があります。百合小説×時代小説から生まれる「昭和百合」という独自のジャンルは、硬派かつ胸を打つものがあり、その筆で発展させてほしい限りです。
今作の時代背景は、昭和初期。重いようで読みやすい、確立された文体で語られるお話に非常に惹かれました。寺へと続く一本道、咲き誇る曼殊沙華、白の曼殊沙華の精。幻想的な映像の解像度がとても高く、高画質の映像を見ているようでした。とても素敵です。
また文章に力を入れているのはもちろん、物語の設定や構成も面白く、わだつみさんは総合力の高い作家である印象を受けました。縁談が決まり、別れが近づくにつれて、心の底からさみしい音が響きました。
この物語は冒頭、思い出を語るように始まります。それを見るにきっと、彼女はあれから曼殊沙華の精には会っていないように感じます。だからこそ、終始切ない空気が流れているのでしょう。しかし未来はどうか。この青春を思い出したいま、これから彼女は機関車に乗って、会いにゆくのではないか。物語のその後に期待をしました。
最後に百合小説を集める自主企画を主催してくださり、深く感謝いたします。おかげで独自の世界観を持つ、わだつみさんに会えました。素敵な作品をありがとうございました。