#9 モグラさんにおとどけものです
これは小さな郵便屋さんの物語。
「モグラさーん!おてがみでーす」
「あら、わたしにお手紙かしら?」
「トキさんから、おしごとのごいらいです!」
「あのお医者様から?」
「もりのみんなに、けんこうしんだんの、ぼしゅうチラシをつくってほしいみたいです!」
「なるほどねぇ。ちょっと読ませてもらおうかしら」
―――――――――――
モグラさんへ
お仕事のご依頼、
◯月✕日に森の皆へ
健康診断を受けてもらう為の
案内チラシ制作
誰でも気軽に、楽しく
来られるようなデザインで
お願いします
トキ
―――――――――――
「そういうことね。大丈夫よ。作っておくわ」
「ありがとうございます!」
「健康診断の開催日は少し先だけれど、案内をするなら、そうね、郵便屋さん、この日までに作っておくから集荷をお願いできるかしら」
「かしこまりました!ではそのころ、うかがいますね!」
楽しみですねぇ。どんなチラシができるんでしょう!少し時間がかかるようなので、約束の日にまた伺いましょう!
◇
後日
◇
「モグラさーん!しゅうかにきましたよ!」
「あら郵便屋さん。丁度チラシが出来たところよ。こんな感じ」
「わぁ!カラフルでかわいいですねぇ!びょういん、すこしこわいイメージがありましたが、これなら、たのしくさんかできそうです!」
「ふふ、そう感じてもらえたなら良かったわ」
「これを森の皆に配ってもらえるかしら?」
ドサッ。
これは……大仕事になりそうです……。
「が、がんばります!」
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