日本、技術革命で宇宙を望む

冬斗

開拓編

第1話 始まり

財閥解体が起こらなかった日本、地球にて…


 2018年3月。

日本国政府はとある計画を発表した。

その名は『日本移動計画』。日本人を別の惑星へ全員移動させようという計画だ。


 この背景にあるのはとあるグループ(財閥)の研究所で開発された宇宙関連技術だ。

それはワープ航法を含む恒星間航行に必要な技術。そしてそれを持って作ることが出来るようになった宇宙船によるものだ。


 『日本移動計画』は日本銀行からの借金によって確保した資金を元手に日本政府主導で行われていくこととなった…


・ ・ ・


 ハロー!私は咲桜。瑞羽咲桜。転生者だ。

私は神様からの特典を多数もらって旧石器時代の日本に転生した。

特典は追々言うとしても転生先が旧石器時代だったときには驚いた。


 何もねえじゃん!!


と。せめて飛鳥時代か古墳時代にしてほしかったよね。

それから何千年と経ち戦後を迎え財閥解体が…起こらなかった。


 私はそこまで大きく育て上げた財閥を失わずに済んだのだ!

そして時代に合わせる形でグループへと変化したが財界、政界等への影響力は衰えることはなかった。


 そして。我がグループ傘下の研究室が遂に研究を完成させた。

それが宇宙関連技術だ。


 私はその技術により日本政府に惑星移住を提案し、それは受理された。

その結果として『日本移住計画』が出されたのであった。


「さて、加賀。移住先として決定された惑星『大和』の開拓計画はどうなっている?」


 彼は加賀宏斗かがひろと。私の転生特典と一つで永遠と時が生きれるようになった配下の一人。江戸時代初期に仲間にして私が会長を務め、大株主をしている瑞羽グループの副会長をしていて私の代わりに業務を統括している。


「はい。日本政府や他の企業との協議の結果、新たな首都の建設にも他の企業ともに携わりますが、咲桜様が所有する予定の土地を含む瑞羽県の開拓は全面的に我がグループのみと成りました。」


 うむうむ。あ、ちなみに私が所有する予定の土地とは四国程の面積を持つ。

そして、瑞羽県はカザフスタンの程の面積だ。

海沿いに面していて、首都建設やインフラ建設に携わることはするが、多くの力をこの県に投入して開拓する予定…らしい。


「そもそも恒星間航行ができる宇宙船を製造出来るのは我らのみです。逆らえるはずがありませんよ。」


「それもそうか。」


「そうですよ。なんなら何十個も暗部を知ってるですし…」


「あー、ハイハイ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る