シャーロット・ザ・ホームレス
玉虫圭
第1話 紫オジサン
あー、これ、長くなるヤツだ。
シャーロットは口をへの字に曲げて、スマホを耳から離した。
大事なのは、そこじゃないんだ
「ふーん。紫オジサンは、
ニトリル手袋を
「……ある日、紫色が大好きな変態オジサンが、深夜にレンゲソウ
切断君とは、手品師が、アシスタントの女性をノコギリで切断するマジックショーで使う箱のことで、シャーロットは、
「
念の為、スマホに耳を傾けると、思ったより話が進んでいた。
「……よって
それだ! 近くのホームセンターとディスカウントストアに行ってみよう。
「
猫なで声で兄を
「その
普段の
「じゃあさ、アッシュ。レンゲソウって食ったら死ぬ?」
「牧草だぞ。死ぬ訳がない。口の中にあったのか?」
紫オジサンの
「ううん。
「
珍しく言い
兄よ。想像力が
「花言葉は?」
「あなたと一緒なら苦痛が
なんてこった、
「サポニンやフラボノイドなどの
「そんなの、どっかの
ブリブリと怒りながらも、紫スーツをペタペタ触りながら
「待て。家を出たのか?」
「そうよ! 悪い? だってアッシュがいない家にいる意味ないし、家に一人でいると、『アーサーは金髪女に
尚、この「家」というのは、世田谷区某所にある庭付き
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