ラブコメだったら良かったのにリアルは地獄でもう遅い

少し復活したエアコン

第1話

 義妹・・・


兄に優しい妹なんて居ないとまでは言わない。


 だけど、少なくとも俺は嫌われている。


 「・・・」

目が合った瞬間に、おぇーって顔をされ、


 「痛い」


 蹴ってくる。


 「・・・はぁー」


こんな義妹に怒ることは出来ずに、一方的に嫌なことをされる。



 ・・・俺が何をしたのかな・・・


 一応、義妹との関係になってからは色んなことを助けようと金を貸したり、引きこもりの時に相談・・・愚痴を聞いてはあげたんだけど・・・


 うーん、わかんない。

_______


幼馴染・・・


 小さい頃から常に一緒のクラスだ。まさにこれは義妹を持つ家庭以上にレアな関係だろう。


「・・・死ね」


しかも家が隣である。


 毎朝こうして、見られる度に暴言を吐かれる。

 

 ・・・はぁー、義妹に続いてこっちもいまだに、よく分からない・・・


俺が何をしたと言うのだろうか?


 ・・・一応中学までは仲良かったし、夏(幼馴染)は友達も俺しか居なかったからずっと一緒だったのに


 ・・・もはや、今は友達でもない。


 そして、学校に着くと・・・俺の靴の中に虫とか画鋲とか入ってて、遠くから俺を見て笑っていた。

________


 周りから嫌な視線を送られる空気・・・これもある意味ラブコメ主人公としてありがちな空気


 

 そして・・・隣の席の転校生


 「・・・学校来なければいいのに」


 ごめんね!!席が隣でごめんね!!!


 とでも思うか!!だから俺が何をした!!


 

 秋さん・・・転校して来た頃は日本語は分からなくて困っていた。


クラスのみんなは言葉が通じなくて助けようとしないから、俺が案内とか 翻訳機を使って、翻訳したノートを代わりに取りながら仲良くなった・・・

と思ったが、日本語を話せるようになってからは俺のことを嫌いだした。


 ・・・だから、俺なんかしたっけ?


___________


後輩・・・


「・・・先輩今日も学校に来たんですね」


「そ、そうだけど」


「はぁ、このあと友達と仲良く遊べると思ったのに気分が下がりました」


知らないよ!!つかなら自分から話しかけなければいいんじゃないの!!


 ・・・冬ちゃん(後輩)とは前に俺のクラスメイトに絡まれていて、そこを助けた。それからちょこちょこと俺に頼って来たからそれに答えて来た。


 だが、急にこうなった。


 ・・・意味がわかならない。


____________


 俺はどうして、あんなに仲の良かった人から急に嫌われるのだろうか・・・


 思い当たることはやっぱり何もなかった。


 

 そして、その日の帰り


義妹 「はぁ、離婚ってどう言うこと!!」


義母「ごめんね、私ももう限界なの!!」


義妹「限界って!!そんな・・・あ」


義妹は俺に気づいたようだ。


義妹「帰ってたんだ。」


珍しく、暴言じゃない言い方だった。


「・・・そうだけど、」


実父「・・・優、ごめんな。俺とお母さんは離婚するになった」


「・・・わかった」


義妹「お兄ちゃん!!そんな」


お兄ちゃんか・・・もう何年振りだろうか・・・


義母「ごめんなさいね、優」


優「いえいえ、仕方ないと思います。今までのこと本当に感謝しています」


義妹「ちょっと、お兄ちゃん何を言って」


義妹が珍しく慌てている。


義母「ありがとうね。もう会えないかもだけど、元気にしてね」


義妹「会えないって!そんな、!お兄ちゃんはそれでいいの!!」


優「うん」


義妹からするとそっちの方がいいと思うしな


義妹「・・・そんな」


狭間つく。


実父「じゃあ、行こうか優」


義妹「待って!!お兄ちゃん!!私は!!お兄ちゃんと離れたなくない!!」


俺の服を必死に掴む義妹・・・


そうか、そんなにお父さんと離れたくないんだな。

でも、ごめん。俺はお父さんと行く覚悟は出来てるし・・・それに、義妹も俺と居たくはないだろうし


優「俺もお父さんも大丈夫だよ。だから元気でね」


義妹「違う!!私は・・・!お兄ちゃんと!!」


そして父親が2人を見れないように扉を閉める。



_____________


 俺は転校することになった。


 そこで、俺は更なる絶望が待っていた。


 以前より過酷な虐め、暴力、強盗・・・そして新しく出来た友達を失った。


 ・・・さらに、父親も父親で問題に巻き込まれて、自殺した。


____________


 俺は前の母親に引き取られてることになった。


 この家に帰ってきた。


 義妹「お兄ちゃん、ただいま」


優「・・・久しぶりだな。春」


義妹「そうだね・・・聞いたよ。色々と」


 優「そうか・・・じゃ、1人にさせてくれ」


 義妹「お兄ちゃん!!」



 優の心は完全に塞ぎ込んでしまっていた。


 

 星の数の半分の話数を目指します。

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