第76話 Day53 Vegetable Garden(菜園)
Day53 朝8時 ちょいすぎ
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朝起きたら まず ヤギの乳しぼり
そして 朝 コーヒーを作る
ポータブル電源をガレージから出して充電開始
ここで充電中の電源にコンロをつなげ乳を加熱殺菌
そしてフィルターで ろ過させピッチャーを満たす
ミルクを半分近く使ったコーヒーをガレージで飲む
風呂場に行く
生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う
シロ蛇に餌
馬とヤギを野原に放牧
今日はどうするか?
卵をまた取りに行こう
***1時間後***
男 :「Faith!!(フェイス!!)」
呼ばれたシロ馬は直ぐ男の所に来る
シロ馬に乗って南の崖へ
そしてドローンを使って卵を探す
欲しい時に見つからないのがマーフィーの法則
毎日1個 卵が貰えるんだが
西側に移動しながら鳥の巣を探す
無いかー
***20分後***
見つからない
いや 諦めたくない
***20分後***
3つ卵を見つけた
ドローンで丁寧に抄って持ってくる
頼む
太陽にかざして何とか透かして殻の中を視ようとする
大丈夫そうだ
男はルンルン気分で家に戻る
男 :「Thank you Faith(フェイス ありがとう)」
馬を撫でてやり馬を放牧させる
ポータブル電源にフライパン
ゴートミルク 卵 そして地下室から小麦粉とベーキングソーダ
これらを掻き混ぜている間に
手作りバターを溶かしていく
そして混ぜた物をフライパンに
いい匂いがしてくる
よっっと うまい具合にひっくり返せる
パンケーキの出来上がり
それをもう1つ作る
そして出来上がっものを更に
メープルシロップ、バター そしてフンダンのブルーベリージャム
横にはコーヒーとミルクで作ったカフェオレ
男 :「Thank you for this sweet blessing (この甘いパンケーキに感謝)
In the name of Jesus, (イエス)
Able, Noah, Samson (アベル ノア サムソンの名において)」
大きく切ったパンケーキを口に入れる
思わず にんまり してしまう
そして甘ったるい口の中をカフェオレでリセットする
たかがパンケーキ
でもそれを作るのにどれだけ大変な事か
ゆっくり ゆっくり と食べるつもりだったが
気が付いたら消えていた
この時点で卵の安定供給は期待できない
でも 後 2回は作れる
今はそれで十分だ
そう思っていたのだが
”カランカランカランカラン”
庭に付けていたノイズトラップが鳴る
即 庭に出てみる
特にどうという事は無い
風か?
男は家に入りテーブルに戻りゆっくりカフェオレを飲んでいる
”カランカランカランカラン”
庭に付けていたノイズトラップが鳴る
即 庭に出てみる
何も居ない
男は家に入りテーブルの上から皿とフォークを取りキッチンで洗う
そしてカフェオレの入ったコップを持って窓から外を眺めている
何かが動いている
小さい動物系 犬と同じぐらいの大きさ
ノイズトラップを触って 音がなったら逃げだしている
***5分後***
ノイズトラップが害が無いと判断したのか
アライグマらしき動物が庭の中に入ってくる
そして まだ売れていないトマトをもぎ取ろうとしている
男 :「HEEEEEY! (おい!)」
ビクッとしてアライグマは逃げ出した
が 多分どこかで見ているのであろう
ネットやゴミ袋で実を包むか?
鳥なら問題ないが アライグマなら意味をなさない
どうする?
作物を囲んでやるのが1番なのだが板がない
いや 野菜を取られる訳にはいかない
約50日待ったんだ
男は竹割って作った棒を格子状にトマトの周りに刺していく
とりあえずは実がなっている部分を重点的に
それでも上の方からから押されたら倒されてしまうであろう
ただ 男は以前 角ウサギ用に作った括り罠がある
それを実の前に3カ所仕掛ける
***午後***
竹の網をひたすら作り続ける
これで囲ってやれば多分大丈夫であろう
ひたすら作り続ける
この事を男は甘く見ていた
作物を作るという事は餌場を作るという事
更に危険な動物達が畑を狙ってくるという事を
肉食のコヨーテが食べていた草食動物達
ただ コヨーテ達はこのテリトリーにはもう居ない
それでも今回はアライグマだったのは運が良かったのであろう
そう 男はまだ危険な草食動物に出くわしていない
***2時間後***
”パシン”
括り罠にアライグマが掛かっている
男はグローブをしてナイフを持って近づく
男 :「In the name of Samson (サムソンの名において)」
そいってアライグマを捕まえ首にナイフを入れる
血が噴き出す
***数秒後***
アライグマの目から光が消える
毛皮を剥いで 内臓をとろうとしたら
ニョロっとシロ蛇がやってくる
男 :「Looks Good, It's all yours (内臓は大丈夫そう 食べていいぞ)」
内臓をナイフで 一口サイズに切り分けそのまま地面へ
シロ蛇がゆっくり飲み込んでいく
アライグマの肉は油っぽい七面鳥のような味だ
燻製とかにしないで食べちまった方がいいかもな
少し早いがグリルを外に出し
火をつけ 肉を乗せる
”じゅー ぱちぱち じゅー”
偶に滴り落ちる油で ぱちぱち 音がする
が いい匂いが周りに漂ってくる
男は肉が焼けている間に幾つかのくくり罠
そして ノイズトラップの確認 および
釣り糸を追加して 別の場所でも引っかかったら
ノイズトラップが鳴るようにする
”ぱちぱち ぱちぱちぱち”
焼いている音が少し変わってくる
肉は
焼いた肉を食べながら男は考えていた
畑を囲むのなら 向こう側も拡張してからだ
ブルーベリーの木
実ではなく木
それを明日取りに行こう
そして それも畑の横に植えていこう
ここ数日間の平穏
それが 男のこの森に対する考えを少し鈍らせていた
ここ数日間の平穏
それは この先に来る危険に対して必要な休息であった
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