第30話 Day16 Stormy(天気 嵐)

Day16 朝8時半 ちょいすぎ 

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”だ――ん だーーん ごーーん”


雷の音で起き上がる

相変わらずの大雨 ただ雷が追加されている

風は無いのが助かっているが

ガレージに行くとコヨーテ達が雷が鳴るたびに ビクッとしている


それはそうか

生まれて初めての雷のけいけんなのだから


男   :「Relax(落ち着け)」


そう言いながら

まず 朝 コーヒーを作る

コーヒーカップを片手に ガレージの内側に

ポータブル電源をガレージからだして充電開始

ただガレージの中で雨なので充電は遅いが


ピカピカ  数秒後 ”だ―――ん” ”キャインキャイン”


男   :「Relax(落ち着け)」


そう言いながら 3匹のコヨーテの顔をわしゃわしゃしてやる

風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める

育ってんなー 毎日一回り大きくなっている

男が雷を全く気にしない

その仕草にコヨーテ達も次第に雷に慣れていく


午前中はコヨーテと戯れる

しばらくしてから ひたすら角細工


”ぐぃーん”


ドレマーツールで角をガンガン掘っていく

それを繰り返し繰り返し行う

自分で言うのもなんだが良く出来ているんでないか?


角細工 数本 そしてウサギの毛皮のなめし作業

村か町か があれば取引できるんだろうけど

一応 白骨死体があったって事は人がいるのであろうが

まず 言葉が通じるのであろうか?

まー どーなる事やら


崖にそって移動もしてみたい

牛。。。は居ないにしても崖にはヤギがいそうな気がする

牛かヤギがいれば食生活が向上するのだが


あとは森

ただ 森では鹿を見かけていないんだよなー

キノコは幾つか見かけているがあまり知識が無い

シイタケ、マッシュルーム。。。。ぐらいか

他は食べられるかどうか全く分からない

そんな事を考えながらコーヒーをもう1杯飲む


***午後***

風が出てきた

雷は相変わらず

ただ風が凄い勢いで吹き荒れる

嵐だ!


とはいえ風は強かったのは2時間ぐらい

そのあと風が弱まったタイミングで

コヨーテ達の用足し


そして ひたすら角細工を作る


***夕方***

嘘のように雨が治まる

そして風も収まる

雷はゴロゴロ鳴るぐらい


野菜とフルーツが欲しい

竹の加工も終わってしまった

家で出来る何かが欲しい

という事で明日は竹とタケノコを取りに行く事が決定

魚も取りに行くか

ビタミン剤をビールで流し込みながらそんな事を考える

あとは1度は夜の森も挑戦したい

今日の嵐でぬかるんでいるから数日後になるだろうが

早朝 当たりに出発か。。。

草食動物をまったく森で見てないのが気になる

狐、狸、リス、ムササビ、鹿

何らかはいるであろう


一応ヘルメットライトは持っている

ただ一番の心配は動物ではなく

夜中に無事家に戻れるかなのが少し情けない

畜生! GPSさえ使えれば


嵐がやんで雲の無い月明りの夜

空を見てみる


男   :「。。。。。。。。。。。」


星座が判れば良かったのだが


いや。。。これは見た事ねーぞ

タブレットで写真を撮る

なにか目ぼしい物があればいいのだが

酒を飲みながらジャーキーをハムハム

そして1時間おきにパシャっと空の写真

それを数回繰り返す


男   :「。。。。。。。。。。。」


北極星みたいな指標があれば良かったのだが

それもない


参ったなー


月明りの下 酒を飲みながら考える

風は止んでいる

木の板を取り出して

星の位置を書き足していく

そして星の回転を書き足していく


男   :「。。。。。。。。。。。」


疲れた体

アルコールで火照った体

それを醒ますために軽く水のシャワーを浴びる

タオルで体を拭いてから下着を着て

ガレージへ

暫く月を眺めながら眠くなったのでガレージの扉を閉めて

ベッドへダイブ

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