第二の日

いつのまに微睡みの中にいたのか、一瞬の逡巡の後であったか…





静寂と闇で全てを包む夜の懐が、ほんの僅かに、そして確かに揺らいだ。



それはぼんやりと夜の帷の輪郭を写し出し、

そうしていよいよ引き裂くように、

闇から少女を照らし出すように、

彼方まで隈なく温もりで満たす朝となって降り注いだ。


そうして眩く暖かな光の中で、中断していた少女の思考が再び熱を得て動き出そうとした時ーーー





またどこか遠くから、あるいはすぐ近くから、




声が響いた。




「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」と。














その瞬間、世界は広がった。









どこまでも続く光と闇の中にあったが、それでも確かに広がりを感じたのだ。




少女のいる場所にどこまでも青い大空が現れ、その頭上には雲が浮かび、光を途切れ途切れに降り注がせている。


眼下には水が光を反射し、雲とどこまでも突き抜けるような青空を映し煌めいて…


それはまるで、別の次元が今ここに新たに誕生したかのようだった。




第二の日が訪れたのだ。





世界は、あまりにも――












あまりにも輝きに満ちていた。

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