右のまつげ
「バランス悪ぅ…」
鏡を見て、思わず溜息をついた。
今日のメイクも調子がいい。
顔の左半分だけ、だが、
理由は簡単。
左の目だけが、ぱっちりとしているからだ。
「…うう」
腫れぼったい右瞼にビューラーを当て、
なんとかしてまつ毛を掴もうとする。
「あっ」
が、また失敗。
おかしい。反対側にはきっちりとカールした
長いまつげが揃っているのに。
なんで同じ私の顔なのに、
こうも違うのだろうか。
再度ビューラーを当てながら思う。
下を向いた短い右まつげは、
なんだか私自身のようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます