何故
続々とやってくる魔物たち。
神格持ちで、一柱であったとしても、僕が勝てるかどうか怪しいような魔物たちが続々と集まってきている……そんな状況。
「……っ」
それらを前にしては、僕も眉をひそめることしか出来ない。
既に二鳥の相手をするだけでも厳しいところがある。
「ガァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!?」
「わ、私……ワタシ、キ、レイ……?」
「ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ」
二鳥を前に、僕の魔物たちはかなり押され気味だ。
「どう、しようかな」
劣勢に次ぐ劣勢。
僕の切れる手札なんて、もう荒ぶる神くらいなもので……。
口を閉じる僕はどうするかで頭を悩ませる。
そんな中だった。
「千夜っ!」
「……ッ!?甘夏!?なんでここにっ!?」
この神社の中に甘夏がやってきたのは。
「ひ、避難していたんじゃないの!?」
甘夏も、時雨も、黄野くんも。
うちの神社にいるみんなは避難所に避難していると思っていたし、そうしていなければならないような相手である。
「今の状況を見ていたら、いてもたってもいられなくて!」
そんな僕の言葉に対して、甘夏はそう返ってくる。
「いや……甘夏が来てもどうしようもないよ。早く逃げて!」
甘夏が来たとしても、この状況はどうにもならないと思う。
犠牲者が一人、増えるだけ……避難所にいれば、最悪の事態になったとしても、隠れ忍べるかもしれない。
「私の中には、須比智邇神様がいるの!私からは何の干渉も出来ないんだけど……千夜くんなら何か、何か出来るんじゃないかと思って!」
なんてことを思いながら言葉を話す僕に対して、甘夏はとある言葉を叫んでくる。
「……はっ?えっ?何故?」
急な甘夏の言葉。
それに対し、僕は困惑の声を漏らすのだった。
「えっ……?いや、えっ?」
ほ、本当になんでっ!?意味がわからない!?
何で僕も所在を知らなかった須比智邇神様の居場所を甘夏が知っていて……そして、その居場所が甘夏の中なの!?本当に訳が分からないんだけど!
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