あさのほし

サぁモンスター

第1話

 朝、起こす体がだるい。

 家の玄関をまたぐ足が重い。

 そんな自分を変えたい。けれど、変わるのは怖い。


 そんな無限に続きそうな一本線の思考に嫌気が差した時、突如として、彼女は鈴の音を響かせるように僕の名を呼んだ。

 その一言は、ずっと僕の中で反響し続けている。


 僕はもう一度、あなたのその言葉が聞きたい──。

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