君が振り向くn秒前
あるかろいど有機
或る少女の独白
オトメ
それ
口を開けばやれ彼氏だ好きピだと、恋の恋による恋のために生きる種でもある。
マァ、その分かわいく生きる努力を惜しまない所に
その苦くて甘いアオハルを
JKブランドもあと一週間。
どうか
彼、と言うのは
イギリス人のクォーターらしく、サラサラの金髪に、有り得ないほどに透き通ったスカイブルーの瞳、健康的に焼けた肌
それはそれは容姿が整っている
私に
でもね、だからと言って諦められるワケないの。
たとえ私が彼と結ばれる確率が、
大学受験を終え、聞くこともないので薄くなった担任の頭をじっと見つめて考える。
「なんや彩芽ちゃん、ボーッとして。らしく無いなァ。」
ア、もしかしてまた孝之のことで悩んどるん?
なんて私の悩みをぴたりと当ててはカラカラ笑う前の席の彼。
名前は
通称理玖とか理玖センセとか。
因みに、此奴に引くほど頭がいい点以外に尊敬すべき所なんてものは無い。
唯、なんでも氷室君と幼稚園からの仲だとか。
くそう、羨ましい。
そんなことを本人に言うのは
「前向きなよ理玖、授業中」
「つめたい!」
クネクネと身を捩らせて前を向く理玖。
怒られてやんの、ざまぁないね。
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