第6話 秘密の洞窟探検
翌週、ロロはロイを連れて、村の近くにある古い森へ小旅行を計画する。
その森は古代からの伝説に満ちており、冒険心をくすぐる場所で、ロイはわくわくしていた。
そしてその計画日に母に手を引かれ、森の小道を進む。
「母さん、森には何があるの?」
「昔から言い伝えられている、隠された洞窟があるんだって。今日はそれを探しに行こうね。」
二人は森を深く探検し、巨大な木々と色とりどりの野花を見ながら歩く。
ロイは蝶々を追いかけたり、木の実を拾ったりして楽しながら歩いていると、
彼らは岩だらけの小高い丘に辿り着いた。
「ここだわ、洞窟の入り口はこの丘のどこかにあるはずよ。」
母が指をさし、二人で丘を登り始めていると、景色が開け、森全体が見渡せてくる。
覆われた藪の中に隠された小さな洞窟の入り口を見つけると洞窟は暗く、少し怖そうに見えるが、
ロイは興奮を隠せない。
「母さん、中に何があるか見てみよう!」
母は懐中電灯を取り出し、手を取って洞窟に入る。
洞窟内は涼しく、壁には古い岩画がいくつか描かれていた。
彼らはそっと進みながら、洞窟の奥深くへと向かっていくと、彼らは小さな水たまりを発見し、その水面に映る洞窟の天井から垂れる鍾乳石を見上げると、ロイはその美しさに言葉を失うのだった。
「こんな場所が村の近くにあったなんて信じられないね!」
「ね、冒険って素晴らしいでしょう?」
洞窟探検を終えた後、母は魔法の筆を取り出し、
「この素晴らしい瞬間を描いて、記憶に残しましょう。」と言う。
彼女は筆を振るい、光と色の魔法でその日の冒険が描かれた絵を空中に浮かび上がらせ、
魔法で生まれた絵にロイは魅了され、この体験は忘れられないものになるのだった。
帰り道、ロイは新たに魔法で作成された絵を大事に抱え、星空を見上げながら次の冒険を夢に見る。
この秘密の洞窟探検は、彼の心に深く刻まれ、家族と共に過ごした幸せな時間として永遠に記憶されるだろうと。
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